ジョンウォーカーオールデスト 15-60YEARSを楽しむ

今日はジョニーウォーカーブルーラベルを久しぶりに飲んでみました。
シングルモルトが今日のように幅をきかせる前は、ジョニーウォーカーブルーラベルはウィスキー飲みのあこがれのボトルだったと思います。 

正確に言うとこのボトルはジョニーウォーカーではなく、ジョンウォーカー。ラベルに書かれているとおり、原酒は15年から60年熟成のものが使われています。

ジョニーウォーカー秘蔵の貯蔵樽の中から数々の貴重な原酒が使われているそうで、創業二代目アレクサンダー・ウォーカーが製造していた19世紀当時の至高の風味の再現を目指して開発されたものです。

1980年代後半にJohn Walker's Oldestのタイトルで発売され、「ウィスキーの教科書」(橋口孝隆著)によると、キーモルトはロイヤルロッホナガーで、マスターブレンダーによって熟成の頂点に達していると判断された原酒だけを16種類使っているとのことです。

私が飲んだイメージでは、柔らかさでは、カーデュ、ロイヤルロッホナガー。スモーキーさではタリスカーの影響が大きいように感じますが、いかがでしょうか?



色合いは、見事なまでに美しい琥珀色です。飲み進むと複雑な香りが漂ってきて、吸い込まれるような美味しそうな匂いに支配されます。なんと形容してよいか分かりません。
最近のアイラなどでも、シェリー系の風味を取ってつけたような味わいのものがたまにありますが、このボトルは60年近い熟成の原酒が使われているためか、まろやかなスモーキーさとコクのある味わいのバランスが最高レベルで取れていると思います。
極端に振れない範囲で、スモーキーさと、コクのあるまろやかさを心行くまで味わいたい(極めたい)。そのような無謀な挑戦の答えが、このボトルではないでしょうか?シングルモルトでは味わいえない、究極のブレンデッドウィスキーの美味さがここにはあると思います。

このウィスキーは1980年代後半に発売されています。そこから起点に、1965年代から1930年代の原酒が使われていると思うと、候補として挙げられた原酒たちの性格もかなり違っていたかもしれません。

スモーキーなウィスキーのタリスカーやラガヴーリン、カリラの特性とまろやかでスウィーティーなロイヤルロッホナガーやカーデュなどの原酒が実際のような配分で入っているのかとても気になるところです。実際どのモルトが使われたのかは分かりませんが、「創業二代目アレクサンダー・ウォーカーが製造していた19世紀当時の至高の風味」という言葉に、グッとくるものを感じてしまいます。

この文書を書きながら、3ショットくらいは飲んでいますが、これほど飲み口の良いブレンデッドウィスキーは中々ないと思います。オークションでは15-60年以外のオールデストでしたら2~2.5万円くらいで落札できると思いますが、15-60年のオールデストを落札しようとすると状態の良いものだと3万円近くはするかもしれません。

液面低下が進行していない限り、それほど大きなハズレはないと思います。保証はできませんが、ジョニーウォーカーフアンの方には是非ともお勧めしたい究極の一本だと思います。

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