ウィスキー名:シングルトン オスロスク1976
容量、度数:750㎖、43 % 原料:モルト
購入先:ヤフオク(閉鎖バーの譲渡品)
今日は「シングルトンオスロスク1976」をご紹介いたします。
このウイスキーのシリーズは過去何本か取り上げています。このボトルについては、2本目です。
現在のシングルトンシリーズとは、違いもありますので、興味のある方は、ウイスキー(160)のリンク記事をご参照願います。


シングルトンオスロスク 1976、上記リンクの記事の通り、前回のボトルは古本や押し入れのような匂いがして、正直美味しくいただけませんでした。
今回はどうでしょうか?早速飲んでみましょう~
<色合い>


- とてもきれいな琥珀色です
- 深みのある色合いが魅力的です
<香り>
- 澄んだハッカ
- 樽の深みのある香り
<味わい>
- すごい。ふわっと来てパッと広がる香りと旨み
- これぞ年代物のシングルモルトウイスキーって感じですね。感動です~
- 味わいは柔らかで、シンプル。でも舌先に残る酸味と口腔全体に広がる旨みはじんわりきます
- J&Bに原酒を供給してきただけあって、シンプルな味わいはJ&Bを髣髴させます
- 少し加水すると、モルトの深みと旨みが出てきます。意外と個性のある、酸味とわずかな干し葡萄感がとても好印象です
- 余韻はドライですが、個性的なふくらみのある甘みと旨みが静かに残ります
通常シングルモルトの場合は、ボトル名と蒸留所名が一致しているのですが、オスロスクという発音が、スコットランドの人間以外はしずらいらしいです。
そこで『シングルトン』という、蒸留所とは別の名称で発売されたボトルなのです。有名なのは、シングルトン1978 パティキュラー。
シングルトンといういわれは、貯蔵している数ある樽の中でも優秀なものは、1つしかないというような意味のようです。
1978にはパティキュラーとまで名前を付けているボトルもありますが、状態が悪かったのか、私が買ったボトルはパティキュラーというほどではなかったです。
でも、そのボトルはレモンハートの漫画※でも取り上げられていて、とても興味深い銘柄です。
さて、このウイスキー蒸留は1976年で瓶詰めは1989年の13年物。しっかり熟成したボトルだけあって、美味しさは格別でした。
加水しても旨みは増すばかりで、このボトルもさすがバーのマスターが心血注いで管理していたボトルではないかと思います。
最後のこの1行を書き終えて、加水した残りのグラスを飲み干しましたが、心地よい満足感は最近味わったことがないくらいの満ち足りたものでした。
こんなウイスキーを飲んでしまうと、ウイスキーの沼にますますハマってしまうと思います。
ウイスキーとの出会いも、素敵な人生の出会いの1つなのだと痛感します。
※このウィスキーを初めて知るきっかけになったのは、古谷三敏さんのBARレモンハートの漫画です。11巻にPART.145「命の水」というお話があり、このシングルトン・パティキュラーが掲載されています。