紬とウィスキー

ウィスキーの感想と紬生地の愉しみ方などを掲載していきます!

ウィスキー(160)シングルトン1978 パティキュラー

購入年月日:2020年5月6日
購入場所:ヤフオク
購入価格:17,100円(税込)
送料(別途) ゆうぱっく着払い1,100円
商品状態:状態は箱・付属品は劣化あり、ボトル状態は良
原料:モルト
度数、容量:43%、750㎖ 
輸入者:株式会社日本ヒューブライン
取引先総販売元:三菱商事株式会社
 

今日は、オスロスク蒸留所で蒸留されたシングルトン1978 パティキュラーです。私が知る限りこのシリーズは、

1.オスロスク蒸留所創業後数年もののシリーズ(くりりんさんがブログで紹介)
2.シングルトン1976オスロスク(木箱入り)麦の穂が2本一緒に入り、楽天で36,000円くらいで販売)
3.シングルトン1978パティキュラー(豪華紙箱入り、楽天で34,000円くらいで販売)
4.シングルトン1980パティキュラー(モルトウィスキー大全:土屋守:小学館1995年)
5.シングルトン1983オスロスク(シングルモルトウィスキー名酒辞典:橋口孝司:新星出版社2004年)
 
くらいしか見当たりません。

なお、オスロスク蒸留所について簡単にまとめてみると、

1972
J&Bの原酒を確保するために設立される(操業開始は1974年)。今もJ&Bに原酒を供給
シングルモルトしては、1986年から販売を開始。スコットランド人以外には発音が難しいため
 銘柄名は、「シングルトン」と蒸留所名とは別にした
工場は近代的な機械管理で少人数で運営している
仕込み水は、「ドリーの井戸」と呼ばれている泉の良質な軟水を使用
オスロスクとは、ゲール語で「赤い流れを渡る浅瀬」という意味
1997
年にJ&Bがディアジオ社の傘下に入り、「シングルトン」の銘柄は一旦消滅
2001
年に「花と動物シリーズ」で復活
2008
年に「オスロスク・シングルトン」に変更
現在は、「シングルトン」という銘柄はオスロスクだけでなく、ディアジオ社傘下の蒸留所で、
  流通
先の市場ごとに戦略的に使用されている

いろいろな資料をちゃんぽんに見てまとめましたが、記述が資料によって異なるところもあり、参考程度にご覧になってください。

さて、落札したのは、埼玉の古物商の方の出品した商品のようで、状態としては悪く言えばそのままの状態で送られきました。結局、保存状態も想像できるので、下手に手を入れられるより良い場合もありますが。

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埃や汚れがそのままで、綺麗にするのに時間がかかりました。アルコールの除菌クロスで綺麗にしてみました。

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発売当初に付属していたものは、ほとんどすべてそろっています。ここまでの付属品を付けて、いったいいくらで販売していたのでしょうか?大変気になるところです。

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裏ラベルの一番下のシールに、DISTILLED 20 OCTOBER 1978 BOTTLED 6 AUGST 1992とあります。直訳すると、1978年10月20日に蒸留、6 AUGST 1992に壜詰にした、ということです。
なお、裏ラベルの一番下に「This bottle of malt whisky comes from the bottling of casks number 0001-0059 reserved at Auchroisk Distillery.」と記されています。オスロスク蒸留所の樽ナンバー1番から59番の樽の原酒をミックスして瓶詰めした、ということでしょうか。

なお、テイスティングの前にたくさんの資料が付属していましたので、参考までにアップしておきます。今後このボトルを検討する方のために参考になればと思います。

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このチラシでは、様々な賞に入賞していることの他に、ドーリーの井戸水の事や魔法の成分と呼ばれるイーストの事などが書かれていて、大変興味深いです。

次に、小冊子ですが、蒸留所のことが細かく書かれています。

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シングルトンの名前の由来は面白かったです。私は、ウィスキーは現在ほとんどオークションで購入していますが、19世紀もオークションにウィスキーの樽がかけてられいたこと。出品した蒸留所の多くの樽の中で優秀な樽は1つくらい(a single)しかなかったことを称して「a Singleton」として知られるようになったようです。

オマケとして、絵葉書にはドーリーの井戸が載っているほか、賞を取った記事は専用の紙のフォルダーに入っています。関係者の挨拶状も添えられています。

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このウィスキーを初めて知るきっかけになったのは、古谷三敏さんのBARレモンハートの漫画です。11巻にPART.145「命の水」というお話があり、このシングルトン・パティキュラーが掲載されています。

興味のあるかたは、漫画をご覧頂きたいのですが、水にこだわることの大切さや、このウィスキーの美味しさの秘密がコンパクトにまとめられていたのです。

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そんなこんなで、このウィスキーを入手する機会を虎視眈々とうかがっていたのですが、たまたまオークションで安く手に入れることが出来ました。瓶詰されてから既に18年もの歳月が経過しているウィスキーです。状態が大変気になるところです。

では、実際にテイスティングい移りたいと思います。コルクが折れてカスがボトルに落ちたりして手間取りましたが、開栓したときはすごく豊かな香りが広がりまた。

最初は小さめのテイスティンググラスでいただきましたが、まろやかな味わいは判りましたが、今ひとつ香りが開いてきません。大きめのワイングラスに移してテイスティングすると開栓したときの豊かな甘い香りが伝わってきます。優しい甘い香りです。シェリー樽での熟成が2年ということで、それほどシェリー感があるわけではないのですが、やさしい甘い香りがほのかに感じられて個人的には好印象です。

度数は43%ですが、甘い香りの他に意外と強い度数を一瞬感じますが、飲み進めるうちに非常に優しい味わいに変わります。わずかにスモーキーな風味を感じますが、このウィスキーの特徴は美味しいお米を食べたときのような味わいのある甘みにあると思います。そして飲み進むうちに、わずかに南国の優しいフルーツのような香りとともに、上品な麦の味わいが続きます。

後を引く味わいがあり、飲み終わるとさらに杯を重ねたくなる欲求が湧いてきます。レモンハートでは美味しい水割りで紹介されていますが、個人的には大きめのワイングラスでストレートでゆっくり飲むことをおススメいたします。いやみのない上品な香りが広がり、とても幸せな気分には浸ることができるウィスキーではないかと思います。