今日もレモンハートさんでいただいたオリジナルボトルを見ていきます。ティースプーンモルトでシークレットボトルの25年ものです。
名前は、「Tir na nOg(ティル・ナ・ノーグ)」。ケルト神話に出てくる楽園を意味するようです。
今井喬裕氏の素敵な絵がラベルになっています。このシリーズの絵、欲しいな~。
このウイスキーはウイスキーメディア「BARREL」とレモンハートさんのコラボで、プライベートボトル第二弾のボトルになるそうです。
第二弾ボトルは、ハイランドエリアの27年熟成のティースプーンモルトとのことで、長濱浪漫ビール(リカーマウンテン)さんとお付き合いのある国の蒸留所のモルトになります。
マスター曰く『今回はたくさんの大人の事情が絡み合い、蒸溜所名はおろか、製造国から熟成樽にいたるまで、ほとんどの情報がラベルに記載できないという、謎多きウイスキーボトルとなりました。あまり市場には出回らないブランドで、個人的には近年、「神(紙)がかった進化を遂げた注目の蒸溜所のひとつ」と感じている蒸溜所です。』
ナチュラルカスクストレングスでボトリングし、限定266本の販売とのことでした。以下参考までに、テイスティングノートを掲載いたします。
<テイスティングノート>
【香り】
奥行きのある華やかな香り立ち。オイリーで円熟味のあるウッディネス。
わずかにケミカル、ハーバルなジャスミンのアロマ。
ミドルノートは白ブドウ、ライチ、イチヂク。ミルクプリンとほろ苦いカラメルソース。古書堂で開く図鑑。
複層的な香りの中に、軽快な甘酸っぱさを形成しており、均整がとれている。
【味わい】
非常にオイリーで粘性のある力強いアタック。
切り花のような青臭さの中にオレンジやパイナップルキャンディの甘酸っぱさ。
ボディは比較的ライトだが、後半にかけ乾燥した木材、金柑の皮のようなウッディさがある。
【フィニッシュ】
フィニッシュは暖かく、ビター。樽感は重くなく、透明度の高い仕上がりだが凝縮感がある。
キレはよく、余韻はミディアムショート。わずかにワクシー、嫋やかな麦芽の甘みが儚く散る。
さて、早速いただいた感想ですが、
<色合い>
- 麦藁色
<香り>
- とても柔らかく繊細な香り
- フルーティーです
<味わい>
- 繊細な味わいでありながら、次第に力強い柑橘系の風味がアタックしてきます
- 飲みだすとコクのあるクリーミーな味わいが印象に残ります
- 後味は、マイルドな麦の甘い味わいが仄かに残ります
前回のリリースから「現代画家×ウイスキー」というスタイルが始まりました。これまでのプライベートボトルにはあまり前例がなく、かなりの反響があったようです。
私も初めて今井喬裕氏のラベルのラベルを見たときは、震える思い(アル中じゃないよ)がしました。
是非とも、これからもウイスキー界を、味はもちろんのこと、ビジュアルでも美しいボトルをどんどん投入して刺激を与え続けて欲しいと思います。