今日は、遥か昔に買ったキリンシーグラムのエンブレム43%500㎖です。特級表示です。
飲んだ最初の感想は、私はこのウィスキーに心から謝らないといけないということです。
のっけから、バランタイン21年の陶器ボトルを飲んだ後の試飲だったので、少し馬鹿にしていたのです。もっと言うと、まずかったら捨てるしかないかな程度の感覚です。
香りは、グレーンウィスキーをブレンドしてるためか甘い香りはするものの、消してしつこい甘みではありません。飲んだ印象は、最初はグレーンウィスキー特有の甘みが顔を出しますが、すぐに美味しいウィスイキーの深い味に変わります。
唯一残念なのが、余韻に雑っぽさが残る感じがあることです。特級時代の日本のウィスキーを過大評価する方もいらっしゃいますが、総じて目いっぱい背伸びした感じがあったり、のっぺりとした味わいになってしまうウィスキーも多いと私は思っています。
そのような中で、このウイスキーはスコッチの名品に遜色のない輝きを放っていると思います。この会社はシーグラムの資本を離れてから独自の路線を歩むことになるのですが、その先駆けなる作品になっているような気がします。思いのほか、新たな発見があった気がします。