やっとの思いで手に入れたイチローズモルトのダブルディストラリーズ。

最初に飲んだ時はかなり酸味の利いた複雑な味わいに驚かされました。一晩経過すると、ドライな辛口な味わいを強く感じるようになりました。

時間の経過と共に、従来とは異なった空気に触れて変化が生じているのかもしれませんね。

熟成年数は、当然閉鎖された羽生蒸留所の原酒の方が年数が多いと思いますが、構成は恐らく3割以下のような気がします。

メインは秩父蒸溜所の若い原酒が多く使われているように思えます。

恐らく2つの蒸溜所の原酒の組み合わせが、熟成年数があるもの同士のブレンドが上手く調整できなかったのかもしれませんね。

もう少し深みのある味わいを期待しましたが、定価8,800円ということでは、貴重な羽生蒸留所の長期熟成のモルトを多くすると、コスト的にも実現できなかったのかもしれません。

加水後はフルーティーな香りも増しマイルドで飲みやすくなりますが、加水しすぎるとバランスが崩れてくる気がします。

ほんの少し加水しながらゆっくり楽しみたい上質なウイスキーだと思います。