ウィスキー名:イチローズモルト&グレーン リフィルバレル 百世不磨
容量、度数:30㎖、58%
販売者:リカーライブラリー
今日は「イチローズモルト&グレーン リフィルバレル 百世不磨」をご紹介いたします。リカーライブラリーさんの量り売りです。
リカーライブラリーさんのホームページより
【商品について】
北梶氏が立ち上げた酒販店のRUDDERのプライベートボトルとなる100年以上となる日本のウイスキーの歴史に敬意を表し名付けられた百世不磨シリーズの第1弾ボトル。
今回は秩父蒸溜所にて厳選したブレンデッドウイスキーがボトリングされています。
【蒸溜所について】
肥土伊知郎氏によって2007年に設立された秩父蒸留所。前身は祖父が経営していた東亜酒造の羽生蒸留所でした。民事再生法による建て直しを行うも業績は回復せず経営破綻により羽生蒸留所は閉鎖となり、会社を売却するとなった際に残っていた原酒が破棄されることになりそれを防ぐため福島県の笹の川酒造の協力を受け原酒を保管してもらうことになります。その後ベンチャーウイスキーを立ち上げその原酒を使い「イチローズモルト」をリリース。その後スコットランドのベンロマック蒸溜所やメルシャン所有だった軽井沢蒸溜所で研修を受けたのち蒸溜所を設立しています。
現在蒸留所は2棟あり第1蒸溜所ではフォーサイス社製のスチームコイル加熱式のストレート型蒸留器2基を、第2蒸溜所では同じくフォーサイス社製のガス直火式のストレート型蒸留器2基と計4基の蒸留器で製造を行っています。ウォッシュバックもミズナラ材やフレンチオーク材のものがあり、他にはない味わいを生み出しています。大血川から取水した軟水を仕込み水に、ドイツやイングランドのノンピート麦芽や英国産のピーテッド麦芽、さらに埼玉県産の複数種の麦芽を使用しています。ハンドクラフトにこだわっており、一部のモルトは自社精麦(フロアモルティング)をおこなっています。
埼玉の地に根ざしたウイスキー造りを行っており、地元の酒屋さんや飲食店に積極的に商品を提供するなど地元愛の強い蒸溜所でもあります。
生産地域:日本
蒸留所名/製造元:秩父蒸留所
カテゴリー:ウイスキー/ブレンデッド
アルコール度数:58度
【公式テイスティングノートより抜粋】
<香り>
革張りの家具、乾燥茶葉、救急箱、ディーゼルオイル、海藻、漁網、乾燥葉巻とオレンジオイル。奥からウイキョウやリコリスのオークのスパイス。
<味わい>
熟したオレンジ、レモンキャンディ、柑橘皮の砂糖漬け、ドライアプリコット、炭焼きみかん、泥炭の煙、仄かにミント、ややオイリーなボディ。
<フィニッシュ>
ジンジャー、オールスパイス、ホワイトペッパー、等の新木系のスパイスが柑橘果実の優しい甘味、酸味とともに心地良く長く続く。
では実際に飲んで行きましょう~
<色合い>
- ゆらめく黄金色
<香り>
- わずかに甘く神々しい香り
- いつまでも嗅いでいたい衝動にかられます
- 次第にスモーキーな香りが顔を出します
<味わい>
- すーっと入って来る心地良い味わい
- 少しクリスピーでいて、重層的な深みのある味わい
- 心地良い理想のピート感とスマートな酸味が心地良い酔いを誘います。豪華なホテルに泊まって、夕日を眺めながら自分の人生を振り返りながら飲む酒。そんなイメージを感じます
- あえてシングルモルトとしてではなく、ブレンデッドウイスキーとして世に出した意味がわかるような気がします。バランス感が絶妙でうまい。究極のブレンデッドウイスキー
- 余韻は、複雑な様々な旨味が交互に訪れます
とにかく強烈な余韻・後味の印象があります。複雑でまろやか。なかなかこのような印象を持つウイスキーは少ないですね。
たまたまリカーライブラリーさんで残り2瓶(30㎖)を買い占めてしまいました。折角ブログを書くのだから、しっかり味わいたいと思ったからです。
イチローズモルトではなく、タイトルがモルト&グレーンになっていますが、使っているグレーン原酒も質が良いものではないかと思います。
また、今回はもったいなので加水しては飲んでいないです。58%の度数がある割には、アルコール感をあまり感じません。
某バーのマスターは、旨いウイスキーは、「アルコール度数を感じさせない」、とおっしゃっていましたが、このウイスキーを飲むと確かにと、思ってしまいます。
このウイスキーの“百世不磨”という言葉の意味は、「百代という長い年月を経ても磨り減らない」ということで、永久に価値を保ったまま存在し続ける事を表すしています。
こう言っては失礼ですが、たかがウイスキー。されどウイスキー。この酒の製造に人生を賭している人もいることを考えると、この深くて重い言葉の意味と共に、味わう機会を得た有難みを感じずにいられません。
最近、お金を使うたびごとに思うのですが、稼いだお金をろくに貯蓄をせずに使うことの唯一の意味は、不断の努力をして自身のサービスや商品を楽しむ人をなんとか、至福の領域に導きたいと思っている人々の思いに接することができることではないかと思います。
将来を危惧してお金をためてばかりいるだけでは、この領域に踏み込むことは出来ないと思います。まあ自分の無駄遣いを肯定しても誰も賛同はしてくれないと思いますが。
いずれにしても、定価で2万円を超える(20,900円:税込)ウイスキー。なかなかノンビンテージでここまでのウイスキーを世に出す気概を評価せずにはいられませんでした。
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