ウィスキー名:MILK&HONEY ELEMENTS RED WINE CASK ミルク&ハニー エレメンツ レッドワインカスク
容量、度数:30㎖、46%
販売者:リカーライブラリー
今日は「MILK&HONEY ELEMENTS RED WINE CASK ミルク&ハニー エレメンツ レッドワインカスク」をご紹介いたします。リカーライブラリーさんの量り売りです。
リカーライブラリーさんのホームページより
ミルク&ハニー エレメンツ レッドワインカスク
【商品について】
樽の個性とイスラエルの気候による熟成の味わいPが感じられるようピックアップされた原酒をヴァッティングしたエレメンツシリーズの1つです。
イスラエル産の赤ワイン樽で熟成した原酒26%にバーボン樽原酒60%、STR赤ワイン樽原酒10%、ヴァージンオーク樽原酒4%をヴァッティングしてボトリングしています。
【公式テイスティングノート】
<香り>
赤い果実のドライフルーツ、ジンジャー、オーク、繊細なココナッツのブーケが穏やかなミネラルを引き立たせます。
<味わい>
ライトボディ。ワインのフレーバーが口を覆い、ほのかなオークとバニラが続き、穏やかな花の香りに続きます。
<フィニッシュ>
程よい長さです。ドライフルーツとワインの余韻が長く、ダークレーズンで締めくくられます。
【蒸溜所について】
2012年にイスラエルで人口が2番目に多い都市であるテルアビブに設立されたイスラエル初の蒸留所となるミルク&ハニー蒸留所。
旧約聖書にも登場する乳と蜂蜜が流れる肥沃な大地というところから名前が付けられています。ITエンジニアのガル・エルクスタインによって設立され、初代マスターディスティラーには故ジム・スワン博士が就任。イスラエルの地に適したウイスキー造りができるよう助言をえています。
イスラエルは年間のうちおよそ300日が晴天となるため、ウイスキーの熟成はとても早く、その中で最低3年熟成をおこなうことで独特の味わいを生み出しています。
都会の蒸留所なので水源は水道水をろ過したのち適した水質となるよう調整して使用。蒸留器は中古サイトで見つけたルーマニアに眠っていた蒸留器を修繕したものと、ドイツのカール社製のものを使用しています。
熟成にはバーボン樽や赤ワイン樽、STRワイン樽をはじめ、イスラエルらしいコーシャル(戒律に基づく認定を受けること)シェリーやザクロワインの樽、ラム樽などを使用しています。
では実際に飲んで行きましょう~
<色合い>
- 赤茶色がかった琥珀色
<香り>
- かすかにハッカ。少し鼻孔をくすぐります
- 飲み進むと甘い香り
<味わい>
- 甘いまろやかなコクが最初に来ます
- オイリーでクリーミーで、ちょっとクリスピー
- ちょっと強めに感じますが、円熟したバランスの取れた味わいが見事です~
- ワイン樽特有の癖のある余韻は皆無
- 余韻としては、オイリーな味わい続き、最後に麦のテイストが顔を出します
- 少し加水すると、バーボンの風味が引き立ちます
- 加水後の余韻は、バーボン系の甘みと酸味が穏やかに残ります
個性的な味わいを予想していたのですが、非常にバランスがとれた美味しさを感じます。
イスラエル産の赤ワイン樽で熟成した原酒26%にバーボン樽原酒60%、STR赤ワイン樽原酒10%、ヴァージンオーク樽原酒4%という、赤ワイン樽をネーミングで前面に出しながら、構成比を合計36%に抑える節度と勇気が、この味わいを実現していると思います。
結構いいお値段がする赤ワイン樽熟成商品が目につ区、この頃ですが、往々にして赤ワイン樽の癖のある余韻が気になる商品が多い気がします。色合いも妙に赤みを帯びて濃かったりしますし。
そういう意味においては、この蒸留所のヴァティングに関する考え方は、理論ありきではなく、実際に飲んでみて美味しいかどうかを、最初に真剣に考えているのではないかと思えてなりません。
期間を置いて、この蒸留所のウイスキーを4本取り上げましたが、最初のクラシックが一番、バーボン樽の個性が強く出ていて飲みづらかったですが、あとの3本は素晴らしい出来栄えではないかと思います。