いつも思うんですが、アイラモルト、中でも「ラフロイグはウィスキービキナーの方にとって飲むべきウィスキーか」どうかということです。
結論から申し上げると、飲むべきではないと思います。中にはすごく合う人がいて、熱狂的なファンになる人が出てくるとは思いますが、急いで飲んでウィスキーを嫌いになるより、じっくりウィスキーにアプローチして、「いろいろ試したくなったら、挑戦してみる」程度でよいと思っています。
今、栃木県のバー、パークアベニューさんの、量り売りのセットで「アイラモルト5種類飲み比べセット VOL.1 (各20ml)」を飲んでいます。
ラフロイグ10年はそのセットに入っていいますが、あえて挑戦するなら、ウィスキーの量り売りのような、試飲で飲むのが一番のおススメだと思います。
後ろの方に隠れていますが、前に出すとこのウィスキーです。
パークアベニューさんのホームページからの抜粋ですが、
【LAPHROAIG 10YEARS】ラフロイグ 10年熟成 43%
『主にジャックダニエルの空樽熟成。アイラの王とも呼ばれている。チャールズ皇太子に認められたシングルモルトで唯一、皇太子の紋章であるプリンスオブウェールズがラベルに刻印されている。15%と少量ではあるが伝統的なフロアモルティングが行われている。』
ジャックダニエルは、トウモロコシから作るアメリカのバーボン(テネシーウィスキー)ですが、甘さの中にも独特の癖のある味わいが特徴のウィスキーです。
過去のブログより
『70年前半かそれ以前のものは、封を切るとあたり一面に甘い香りが漂います。初めてこの匂いを嗅いだ時は、小学校の頃、木製の床にモップで塗っていた白いワックスの香を連想して、飲むのに勇気が必要でした。』
過去のブログより
『いろいな種類のバーボンがあると思いますが、ジャックダニエルの匂いは、アイラのラフロイグ以上に癖のある匂いに感じる方もいるかもしれません。40年近く前ですが、私も初めてこのウィスキーを飲んだ時は,、独特の匂いにびっくりしました。』
この記事を書くまで、ラフロイグとジャックダニエルの結びつきを知りませんでしたが、クセがある者同士が結びついた!などと思わず考えてしまいそうです。
ラフロイグの量り売りのボトルをグラスに注いで、飲んでみると
<色合い>
綺麗なやや薄めの琥珀色。実際はもう少し色合いは薄いというのが、ラフロイグに持つ私の印象です。
<香り>
飲む前は多少ツンとくるバニラ。飲み始めるとヨードチンキや正露丸の風味が多少して、少しドライでスモーキーです。慣れてくると快感に・・・
恐らくそう思ってしまう人は、
①子供の頃アスファルトの道路の舗装の匂いが良い匂いと思ってしまう人
②クサヤの干物を美味しいと感じ、あの匂いを嗅いだとたん唾液が出てしまう人など
は危険です。いずれにしても個性的な風味に敏感に反応してしまう人は、ラフロイグ好感応度が高いと思っていいかもしれません。
<味わい>
ヨード感は次第に薄れ、ほんのりとした甘みがやってきます。ここまで来た人は、ラフロイグの世界に入ることが出来た人です。フィニッシュはドライで軽やかな麦の香り。
1つ前の旧ボトルなどは、ふくらみがあり、いろいろな風味が顔を出します。甘みにもコクがあります。現行ボトルも美味しいですが、一つ前のボトルの濃くあるうまみは、病みつきになります。
オークションでも結構いい値段で取引されています。現行ボトルの倍くらいの価格はしますが、一瓶飲んでも面白いかもです。バーで置いてあれば、新旧飲み比べても面白いと思います。
ラフロイグ、無理して飲むウィスキーではないですが、「ウィスキーを初めて飲もうと思っている方へ! ウィスキー量り売りのおススメ!」↓でご紹介しているウィスキーが「パンチが足りない」「もの足りない」と思った人は是非一度挑戦しても良いと思います。
まずは、飲みやすいシングルモルト↑やバランスのとれたブレンデッド(バランタイン)などを飲みやすい方法で飲んで、「おいしい」と思うことから始めることが大切だと思います。
↓最近オークションでハマっているバランタインのロイヤルブルー。最近水割りやロックでも美味しいと感じます。もうなくなりますが・・・またオークションで買います。