激昂して心の傷が止まらない

巷のニュースでは、秋田県の熊の駆除に対するわけのわからないクレームを知事が一喝して話題になっている。

そのニュースに接して、少し救われた気がした。今の私の仕事は契約関係の仕事だが、頭でっかちのオーナー会社の連中は好き勝手なことを言う。クマ(客)がかわいそう・・・それならまだましだが、自分に類(責任)が及ぶのがいやだ。そう聞こえてくる。

最後には他のオーナー社がそういうならいいです・・・クマの殺処分に文句言う連中よりもひどい気がした。

 

現場で客と接している人間の立場や状況も考えず、自分の立場を守るために、あるいは単なる思い付きで、契約をまとめるためには、最低限守るべきタイムスケジュールを無視して言いたいことを言う。

それでもなんとか落としどころを捕まえて、やっとのことで契約をまとめたのに、最後の最後で、出身母体のオーナー会社から文句が出る。お客や他の会社のオーナー社からは慰労(お礼)の言葉をいただいているのに。

現場の営業経験のない人間は頭の中でだけ、シミュレーションして物事を考える。現場の意見などは見えないし、わからない。

さすがに腹がたった。希望退職を1000名募集するのに、応募しようとしたが、後任がいないからやめないでくれ。そういわれたので、歯を食いしばってやってきたのに。

会社の中で私の周りの60歳以下の連中は、私の2倍も3倍も給料をもらっている。別に私よりも若い世代の連中が良い給料をもらうことは良いことだと思う。

でも、あまりにも粗末に扱われている気がして、無性に腹が立ち怒ってしまった。『いいかげんにしろ!』

怒ると最近は、心臓がドキドキする。今回は仲介会社の営業の力不足もあり、その溝を埋めるために動きすぎたのかもしれない。

妻の治療の関係で、五時の定時に帰るために、8時前に出社し、昼休みも半分に削ってできる限り効率的に仕事を進めてきたつもりだ。

しかし、さすがに今回の件は、心の傷が収まりそうもない。私が怒って初めて、私とのやり取りを思い出し、自分の勘違いに気が付く。

この子たちには、先輩(老兵)の話も、お客の姿も見えていない。関連会社との定例ミーティングの方がよほど大事だったようだ。私の電話にも出ない。

仕方がない。彼らは、秋田県のクマの処分にクレームを垂れる馬鹿な連中と一緒なのだと思う。自分や親族がクマに襲われて死傷し初めて、自分の愚かさに気が付くのだと思う。

私の今の仕事は、人気がなく事前説明するとだれも希望者がいない。大変な分だけ給料がいいかといえば、ノルマのない営業に出ている連中よりも低い。

ぜひとも好きなことを言っていた人たちの1人には、私の後任になって欲しいと思う。面白かったのは、今の仕事に私を異動させた人間が、私と同じような仕事に配置されて苦労している。

私と会うと『私の首を絞めたくなります?』と笑いながら言ってくる。私も笑いながら『そんなことないよ』でも、すれ違う時にそっと『ほーら、罰があたった』と耳元でささやく。

ノウハウや武器もなく、理想や理屈だけで押しすすめようとするのは、戦時中の日本軍と同じだ。問題が起きたときは、有効な対応策をベースにきちんとものごとを処理しないといけない。

ここ数十年の経済政策の失敗も、財務省の財政均衡にとらわれすぎたデフレ容認政策が幅を利かせすぎた結果ではないのか。

国民の生活目線が理解できていない。とにかく暮らしづらい。税金問題だけでない。バカ高い住宅関係費や自動車関連の税金。JR料金、光熱費等々・・・・国民が少ない所得のなかから日常生活を豊かにするために使えるお金が少なすぎる気がする。

オーナー社の連中も、お役所関係の連中も、とにかく無駄な仕事が多い。一番大事な仕事を優先的に処理できない体制になっていることが原因だと思う。

現場で汗して働くものに日が当たる世の中になってほしいものだ。今回の希望退職には是が非でも応募し、奥さんの治療によりそって余生を楽しくいきたいきがしている。

今日のウイスキーはやけに胃にしみる気がする。

 

 
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