今日は、オークションで落札した『知らない名前のウイスキー』を取り上げます。
古めのウイスキーをオークションで落札していると、時として、知らないウイスキーを手に入れることがあります。
インターネットで検索すると大抵は、何かしらデータがあるものですが、いろいろ検索してみても全くヒットせず、記事を書くときに「どうしたものか」と悩むケースも時々あります。
今回もミニチュアボトル(以下ミニボトル)を4本ほど(3種類)取り上げますが、ネットで調べてもなかなか思うような資料を入手できません。
1本目は『ストラスコノン』。目減りしていて6割くらいしかありません。果たしてお味は大丈夫でしょうか?風味が損なわれていないか心配です。
2本目は『ストラスグレン』。これは5年ものと12年ものの2種類があります。飲み比べが楽しみですね。
3本目が『ストラスエア』。読み方はわかりませんが、とりあえずそう呼ぶことにします。
この三種類4本のミニボトル、ネットでいくら調べても分からなかったボトルです。特に最後のストラスエアに関しては、同じ名前の芝生の種類があるみたいですが、ウイスキーとは関係がないようです。
こうやって調べてみると、インターネットで調べてみると、大抵の大抵のウイスキーの場合は、何かしら引っかかるのですが、たまに全く資料が見つからないケースもあるのです。
特に、ブレンデッドウィスキーの場合は、少量生産でもネーミングが自由に付けられることから、資料が残っていないケースも多いようです。
まあ、資料がなくても飲んで美味しければいいので、あまり気にしても仕方がないのですが。私のuribouたちも困っているようです。
『いくらしらべても分らないぞ~』(ウリボウ怒り型)
『とほほ・・・』(ウリボウトホホ型)
そこで、辞典の出番です。
以前購入した、『世界の名酒辞典』を調べたら、ストラスエア以外は、少しだけ記載がありました。
『ストラスコノン』は、1989年版に掲載されています。他にも何回かでているようです。
記事には、『ブラック&ホワイトの製造元ブキャナン社が、同社傘下のハイランド・モルト、グレントシャーズ(ひょっとしてグレントファース)、オートモア(恐らくオルトモア)など、4つのモルトを、風味のバランスよくヴァティングした酒。ストラスコノンとは、‘’コノン渓谷‘’という意味で、ブキャナン家先祖伝来のハイランドの地名である』とのことです。
なるほど、ブキャナンが絡んでいるのか。
そうすると傷んでなければ、マイルドでフルーティーなブラック&ホワイトのオールドボトルのような味わいが連想されます。
また、グレントファースからは、バランタインのキーモルトとして使われている実績もあり、コクのある味わいが期待できます。楽しみですね。
なお、このストラスコノンはたまに750㎖のボトルがオークションで1万円以上の高値で取引されを見たことがあります。知っている人は知っているのかもしれませんね。
『ストラスグレン』については、5年ものと12年ものが紹介されていました。『酒名のストラスは広い谷間を意味し、グレンは狭い谷間を意味する。ロンドンに本社を置くバーン・スチュワート社の製品。同社はグレン・ブレアという、ヴァテッド・モルトも、日本に送り込んできている。いずれも価格が手ごろで、モルト入門者向き。』
まあ、たまたま買っていた『世界の銘酒辞典』に載っていたから分かったのですが、偶然に見つけることができたようなものです。
『知らない名前のウイスキー』。せっかくですから、ゆっくり味わいってみたいと思います。