ウィスキー名:バランタイン17年1980年代ボトル
容量、度数:750㎖、43 % 原料:モルト、グレーン
購入先:ヤフオク(閉鎖バーの譲渡品)
今日は1980年代の「バランタイン17年」をご紹介いたします。先日来取り上げている、バーからの譲渡品です。
少し前にも1980年代のバランタイン17年を取り上げていますので、そのボトルとの飲み比べもしてみたいと思います。
今回のボトルはラベルが結構古びていますね。状態が気になるところですが、今年の4月にレビューした見た目の良いボトルとの違いが気になります。
では、実際に飲んでみましょう~
<色合い>
- 奇麗な琥珀色です。今回のボトルの方が心持ち色が濃い気がいます
<香り>
- 微かにハッカ
- かすかに甘い優しい香り
<味わい>
- コクのある味わい、多少古酒の風味も感じますがまろやかな完成された味わい。前回のボトルもほぼ同じ味わい。今回のボトルの方が若干まろやかです
- バランスの取れた味わい。両者を比較してもほとんど差はないですね。今回のボトルも外見とは異なり状態は良いと思います
- カルメ焼き、クリーミーな複雑なコク。17年物のブレンデッドウィスキーでは王者の風格を感じます
- 余韻は少しだけドライな味わいが残りますが、ボリューミーなふくらみのある満足感は、バランタイン17年ならではだと思います
- 少し加水すると、今回のボトルはオレンジピールのような風味が感じられましたが、以前のボトルは少しだけ古酒の雑味が顔を出しました
正直言って外見とは裏腹に今回のボトルの状態の良さが光りました。
加水するまでは両者の風味の違いはほとんどなかったのですが、加水した後で管理の差がでたのではないかと思います。
バーではお酒の管理をきちんとされていたのではないかと思います。
ボトルの外見よりも美味しいウイスキーを出したいというマスターの気持ちが込められている気がします。
これからウイスキーを飲み始める人に、最初に進めたいウイスキーは何かと聞かれたら、私は迷うことなく、バランタイン17年、シーバスリーガル12年を水割りで飲んでみていただくことをおススメします。
ソーダー割はもちろん美味しいですが、ウイスキー本来の味に下駄をはかせてしまう気がしてなりません。ほんとうの姿は、氷を少なめにして薄めの水割りにして飲んでいただく。
そこで、ウイスキーを美味しいと思っていただけるかが、バーテンダーの腕の見せ所の様に思えます。
まあ、くだらない思い込みは別としても、ウイスキーへのアプローチ。
バランタインン17年を飲んでウイスキーを美味しいと感じない場合は、あまりウイスキーの世界には縁がないのかもしれませんね。