16年と飲み比べてみると、16年の方が格段に熟成感が感じられます。わずか4年の違いですが、懐の深い広がりのあるうま味を感じます。ココナッツや高級クッキーのようなまろやかな甘さが、スモーキーな味わいをやわらげ、バランスをうまくとっている感じです。

色合いも、16年の方がわずかに濃い感じです。実際樽熟成の長さによる違いなのか、カラメルによる着色によるものなのかは不明ですが、色合いの違いは結構感じます。
ただし、普段飲みで、気軽に飲むなら12年は飲みやすく、スモーキーな風味は様々な料理にも合うし、ハイボールや水割りなどの飲み方でも美味しいと思います。
一方16年は、じっくりウイスキー単体で美味しいものを飲みたいときは、うってつけの一本ではないでしょうか。
スモーキーさも適度に抑えられ、バランスのとれた総合的なうまさが群を抜いていると思います。