購入年月日:不明 2014年頃
購入場所:ヤフオク
購入価格:1,000~2,000円(税込)送料別途
購入状態:反物、状態は優良
素材:正絹
今日は、茨城縣結城郡織物協同組合の表記がある結城紬の反物になります。
イメージ通りの色合いで、写真が撮れたと思います。
証紙が旧字体の表記になっており、昭和初期に近い年代物ではないかと思います。
詳しく状態を見ていきたいと思います。
(地色・状態)
地色は、前回の反物同様、グレーみの薄緑です。薄点アクや汚れが多少ありますが、状態は大変良く材料用としてはすばらしいと思います。
(風合い)
柔らかくもあり、硬くもありといった風合いです。
(用途)
厚手の生地ですが、加工はしやすいと思います。また、使い勝手は良さそうですが、多少硬めの要素があります。
でもアロハシャツなどを作るのであれば、洗濯をしても丈夫そうですので、次第に風合いは柔らかくなっていくのではないかと思われます。
茨城県結城郡織物協同組合は茨城県結城郡石下町を中心とする「石下結城紬」を取り扱う組合のようです。
本場結城紬は非常に高価なので、もう少し買いやすい結城紬をということで、生まれたのが、石下結城紬です。
本場結城紬と異なり、手つむぎ糸は使っていませんが、真綿からつむぐ糸を使用し、本場に近い風合いの結城紬です。私などでは、すぐには見分けがつかないと思います。
本場結城紬の重要無形文化財の技法で作られた、高価なものには手が出ないが、それに近い風合いを味わいたい場合選ばれたのではないでしょうか。
大島紬に対する村山大島紬のような存在かもしれません。ただし、村山大島紬の場合は、かなり大島紬とは製法は違うと思いますが。
いずれにしても、今回はかなり昔の反物ですし、加工する場合は一回、温水等で洗ってからしないと衣服等への使用は厳しいと思います。
いろいろ工夫しながら、活用の道を探ってみたいと思います。