紬とウィスキー

ウィスキーの感想と紬生地の愉しみ方などを掲載していきます!

ニッカ スペシャルエイジ補足

以前スペシャルエジついては、ご紹介しておりますが、ブログの引っ越しの際に、写真が上手く移管できなかったために、解像度の低いものになってしまったので、補足を書きながら一部写真の差し替えをしたいと思います。

 

uribouwataru.com

まず、補足1として、ノリタケさんのボトルを安っぽいと表現したしたのは、訂正します。改めて触ってみると質感があり、大理石のような風合いは存在感はあると思います。

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フラッシュを炊くと色合いは少し変わりますが、上の白っぽい方の写真が実際に近いです。

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補足2

香り:澄んだ麦の香り(無臭に近いです)

色合い:綺麗な琥珀色。透明感があります。

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味わい:木の樽の風味、古いブレンデッドの味わいではありますが、重厚感のある仕上がり。最近のシェリー樽やミズナラマジックなどがない朴訥なウィスキー作りの神髄を感じます。昨日飲んだフィンドレイターと飲み比べてもモルトウィスキーの占率がかなり高い気がしてなりません。マイルドというよりは、辛口で少しドライに仕上がっています。昔の美味しいウィスキーの基準ってこんな感じなのではないでしょうか?

片鱗としては、バルヴェニーTUNや熟成年数の長いモルトウィスキーに感じる木の樽のタンニンの風味、独特の木の樽の味わいがベースにしっかり感じられます。コルクの痛みも多少ある為か、多少アルコール感は弱く感じますが最近の風潮のように媚びない味わいは、これはこれで大いにありなのかもしれません。

このくらいの味わいの方が飲み過ぎないですし、良いのではないでしょうか。いずれにしても、昭和49年頃から発売されたボトル(1974年から1982年)で、30~40年前のボトルと考えれば、出来栄えとしてはこれ以上ない水準ではないでしょうか。

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このウィスキーを飲みながらふとニッカとサントリーのシングルモルトのその後の開発の流れの分水嶺を見た気がします。サントリーは樽の選定にこだわり、ミズナラをはじめ多くの木材を試しながら試行錯誤し、現在の風味に辿りついたと思います。重厚感は18年には及ぶべくもありませんが、現行のノンエイジや12年は完成度としては高いと思います。

反面、ニッカは従来の製法にこだわり実直に作り続けた結果が、宮城峡や余市の10年以上のボトルに成果として現れたのだと思います。個人的にはどちらの選択肢もありなのではないかと思っています。こと、ニッカに関してはそういう意味において、このスペシャルエイジが果たした役割は大きいような気がしてなりません。

 

こんなことを考えながら、ニッカとサントリーには、喧嘩をせずもともと同じ出発点を共有する生い立ちなのだから、協力し合って美味しいウィスキーが国内で普通の価格で飲めるように頑張って欲しいと思います。くれぐれも中国の古典にあるようなことにならいようにして欲しいと思います。

文帝嘗令東阿王七步中作詩、不成者行大法。應聲便爲詩曰、

煮豆持作羹 漉豉以爲汁
萁在釜下燃 豆在釜中泣
本自同根生 相煎何太急

  帝深有慚色。

 

ニッカは現在、元気がない気がします。反面、サントリーは新商品の発売が続き、ウィスキー愛好家にプラスになっているかは定かではありませんが、発売する商品は直ぐネットで高額で転売されています。飲みたくても飲めない愛好家は多いと思います。マルスウィスキーの様に抽選販売などもして欲しいです。この詩で泣いているのは、ニッカではなく、私たちウィスキー愛好家なのかもしれません。

 

 

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