初めて見る屋敷林 家の近所で

今日は家の近くの屋敷林が一般公開されていたので、覗いてみました。家から数分の所で、外からは鬱蒼とした雑木林に見えていました。

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初めて中に入ると、典型的な農家の佇まいで母屋は昭和に入ってから改築されていますが、それ以外の風情は昔ながらのままに保存されています。

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こちらは、旧高橋家の屋敷林で、当主の高橋敬一氏は大正7(1918年)5月1日、先祖代々この地域の百姓頭を務めた旧家に生を受け、この地域の発展に長年にわたり貢献して来られました。保谷駅前の自転車置き場など広大な土地を寄付し、最後は母屋も西東京市に譲渡されたとのことです。

高橋氏のおかげで、保谷駅周辺はとても綺麗に整備され、通勤・通学の利便性も向上していると思います。特に地上が公園で地下が自転車置き場になっている「あらやしき公園」入口の名称碑は、高橋氏の揮毫によるものです。

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 ヤマブキの花がきれいです。

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敷地内では、ボランティアの方が手作りの置物などを展示されていました。
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竹林は見事でした。

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筍が顔を出しています。
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野草園などもボランティアの方々で綺麗に整備されています。

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春に咲く草花がきれいに植えられています。

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敷地の隅には散り始めた大きな桜の木が、往来の人々を静かに見つめています。

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人の生き方や考え方は千差万別です。時代の流れにもうつろいやすく、変わらないものなど無いのかもしれません。今日ブログでアップした着物が題材の時代小説でも「着物の寿命」について、書かれている箇所がありました。

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でも・・・着物も今日見学した屋敷林もそうかもしれませんが、それを日々丁寧に扱い大切に思う人の気持ちによって、少しずつ形を変えながらも多くの世代に受け継がれて、人々に安らぎを与えることができるのだと思います。

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家に帰って久しぶりに、フィンドレイターを飲みながら、漫然といろいろ考えていました。私のような凡庸な人間が逆の立場なら、そのような「人のためになること」をできるのだろうか?一族をたばね、子供たちにもきちんと考えを伝えることができるのが名家の伝統なのかもしれません。

uribouwataru.com

私のように目先のものにとらわれ、美味しいウィスキーや着物生地の事ばかり考えている様ではだめなのかもしれません。併設しているアニメのブログでも触れましたが、そのような事ができるのは外見だけでものごとを考えず、こころで見て考えないとできないのかもしれません。

https://blog.hatena.ne.jp/uribouwataru/uribouwataru.hatenadiary.jp/edit?entry=26006613702604425

『サン・テグジュペリの星の王子様で、賢いきつねが王子様に言った言葉を思い出します。「ものごとはね、心で見なくてはよく見えない。いちばんたいせつなことは、目に見えない」。40年前に読んだ本を思い出すのは老化の現れかもしれませんが、そんなことをふと考えさせられる・・・』

久しぶりに飲むフィンドレイターが胃に浸みるような気がします。

 

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