購入時期等不明 おそらく5年前頃
購入場所:ヤフーオークション
購入金額不明 おそらく数千円
今日は、ノリタケの特製ボトルに入ったニッカのスペシャルエイジです。このボトルは数年前一度開けて飲んだことがあります。2本目はどうでしょうか?
数年前は、コルクの状態が悪く、気が抜けたような味わいでした。今回もコルクの状態は悪く、すぐ開きましたが心配は続きます。「スペシャルエイジ」(発売当時の小売価格は8,000円)は、昭和49年にニッカの創立40周年を記念して発売したブレンデッドウイスキーです。
その当時のニッカは、昭和44年の5月に仙台工場(後の宮城狭蒸留所)が完成しているので、主要モルトは余市蒸留所のモルトと考えられます。
特級表示で760㎖のノリタケボトル。8,000円の定価は、普通の瓶詰の値段だっかもしれません。この他に、有田焼やトロフィーの形状のもの、時計が付いたもの、それとオーソドックスな瓶詰のものがあったようです。集めだしたらきりがなさそうです。
なお、もらてん・”ふぁじめ”さんが、ニッカウィスキーのデーターベースを作られています。大変充実しているので一度ご覧になることをおススメいたします。
スペシャルエイジ陶器ボトル - ニッカウヰスキーデータベースwiki - atwiki(アットウィキ)
ノリタケのボトルは、あまり高級感は感じられませんが、今回のボトルの中身は満足のいくものでした。香りも味もニッカの創立40周年を記念して発売されたものにふさわしい内容だと思います。
コルクのダメージの影響も少なく、古酒のエグみもまったくありません。香りは、爽やかな木の香りで、余市のスモーキーさはそれほど感じません。それでも北海道の泥炭や余市の環境で作られたモルトの風味は感じられます。半分くらいはグレーンウィスキーの影響が出ているのではないかと思いますが、甘ったるいだけのウィスキーには仕上がっていません。
飲み進みにつれ、木樽のウッディなやや辛口の風味が増してきます。一人静かに読書をしたり、好きな映画でも見ながら、あるいは花見のお供のウィスキーとしては最高のレベルだと思います。蓋し、昭和49年の時代背景では、このウィスキーは、かなりのぜいたく品だったのかも知れません。
創業者竹鶴のウィスキーの思想の根幹には、日本人に飲みやすいウィスキーという理念があったと思います。本格的なスモーキーなウィスキーが中々受け入れられなかった日本では、この40周年のウィスキーは、ひとまずの区切り点だったのかもしれません。このレベルまで来たニッカウィスキーは、さらなる飛躍を求めてクオリティの高いシングルモルトの生産に進んでいくことになったのだと思います。
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