今日は、少し前にこのブログで取り上げた山崎12年の旧ボトルを再度、取り上げたいと思います。
まず2週間ほど、現行山崎の空ボトル(上記のもの)に貯蔵しました。それでも、ヒネ感は少ししか和らぎません。そこで、あるWEBの生地をみていたらシェイクすると良い、とかいてあったので少しゆすってみたりしました。なるべく多くの原酒の接地面が現行山崎のボトルに接するようにたまに行いました。
だんだんヒネ感がやわらいで来たときに、シングルトンの空きボトルに移し替え、いったん現行山崎12年ボトルを休ませ、3日ほど放置。その後再度現行山崎12年の空きボトルに移し替え、シェイクを数かい実施。今回久しぶりに試飲することになった次第です。
開封済みのボトルで入手したのですが、旧オーナーも大切にしてきたお宝の山崎12年の旧ボトルが思ったほどの味ではなかったので、オークションに出したのかもしれません。本来なら開封済みボトルはリスクがあるので、あまり入札はおススメしないのですが、今回は見事に復活しので良かったような気がします。
ただし、現行の山崎12年やシングルトン1978の風味が多少なりとも加わっているわけですから、純粋な山崎12年の旧ボトルではないだろう!とお𠮟りを受けるかもしれません。でも、籠ったヒネ感は見事に撃退されています。おいしく飲めるようになったことは事実ですので、そこは評価に値すると思っています。
味わいは、現行の山崎12年の香木を思わせる香り。旧ボトルを最初に飲んだ時に感じた深いモルトの風味とコクのある後味。とても美味しいのです。このボトルを飲んだ後に、現行の一番新しいボトル(右下のラベルに”yamazaki”の表記なし)を飲むと味わいの深さが旧ボトルの方が断然あることに気が付きます。
しかし、現行山崎12年の後味の素晴らしさは段違いです。後味で比べたら現行の山崎12年です。直近のボトルが一番素晴らしく感じることはとても良いことことです。同じような経験をスプリングバンク10年でもした記憶があります。ウィスキーも常に古いものが良いとということは、決してないことをこのようなボトルの存在は物語っていると思います。
いずれにせよ、山崎12年旧ボトルを捨てることなく飲み続けられることはとてもありがたいことだと痛感しています。よかったよかった。