購入年月日:2020年5月15日
購入場所:ヤフオク gold-liquorヤフーshop購入価格:9,000円(税込:9,900円)
送料(別途)1,000円
商品状態:状態は優良(外見は少々劣化あり)
原料:モルト
度数、容量:43%、700㎖
輸入者:メルシャン株式会社
専用の包装紙やプチプチを使い、お酒のカートンの中も緩衝材を入れてくれます。出品している商品も良いものが多く、安心して入札できるオークションストアだと思います。
ファウンダーズリザーブ10年は過去にもこのブログで取り上げましたが、他のバルヴェニーとくらべてそれほど大きな印象を受けた感じはしませんでした。今回のファウンダーズリザーブは、どうでしょうか?気になるところです。uribouwataru.com
なお、前回は、輸入元は書かかれていませんでしたが、今回はメルシャンです。サントリーの前の取扱ですから、随分古いボトルだと思います。
土屋守さん著の「モルトウィスキー大全」にも今回のボトルに同封されているリーフレットに書かれている、「シングルバレルの15年」の記事が掲載されているところを見ると、1990年代前半のボトルかもしれません。
前回のボトルは同じ700㎖でも、40%の度数でした。今回は43%です。
コルクは、辛うじて折れずに抜けました。さっそくグラスに注いで飲んでみると、前回の40%のファンダーズリザーブとは大違いです。これは土屋さんの本に書かれていたからということはなく、自分の感覚でも全くの別物と思えるほど違いうのです。
土屋守氏の「モルトウィスキー大全」(1995年12月初版:小学館)には、評論家のマイケル・ジャクソン氏(歌手ではない)の評価で、このファンダーズリザーブがなんと85点の評価になっていると書かれています。
まさにこのボトルのことだと思います。本の記述には15年のシングルバレルが絶賛されていますが、このファンダーズリザーブも素晴らしい出来映えだと思います。政府から支給される10万円を当て込んでウィスキーを落札していますが、このようなウィスキーを飲むと、今まで飲んでいたウィスキーっていったい何なのか、と思ってしまうくらいです。
モルトの風味が体に浸みこむようです。この美味しさは、ロングロウの10年旧ボトル以上の体験です。下手をするとバルヴェニー12年のダブルウッドの旧ボトル以上かもしれません。きっとラフロイグやスプリングバンクの旧ボトルもこのように美味しいボトルはいっぱいあるかもしれませんが、サラリーマンでも出が届く範囲で買えるボトルは少ないと思います。
香りは多少ツンときますが、口に含んでから飲み干すまで、きわめてスムーズに落ちていきます。妙に甘くなく、コクがあるモルトの味わい。飾ることがなく、実直な、それでいて深みのある味わい。余韻は美味しい麦の香りと味わいが長く続きます。
余韻で麦の香りがするウィスキーは多々ありますが、心地良いうま味、おそらくそれがモルティなうま味という事だと私は思うのですが、それが感じられる逸品は少ないと思います。
幸い私のこのブログは、私自身の忘備録のようなものですので、このブログを読んで私が狙っているバルヴェニーの競争相手になる方はいないと思いますが、他人に教えるが憚れるくらい、美味しいウィスキーだと思います。
参考までに、カートンに同封されていた冊子の写真を掲載して終わります。