ウィスキー(147) オーシャンズ グレントファース20年

今日は、先日府中の柏屋さんで試飲したウィスキーを取り上げます。           f:id:uribouwataru:20210214012932p:plain

上の写真は、もっと大きなものでしたが、ブログの引越に失敗したので、小さい画像になってしまいました。自分の画像をネットで探して、表示されない写真と張り替える苦労!私以外の人には経験して欲しくないです。

 このグレントファースと言うウィスキーは、シングルモルトとして売りに出されることは珍しく、通常はブラック&ホワイト等の原酒として供給されることが多いお酒です。魚のラベルが気になって、試飲しました。スペイサイドのウィスキーで、初めて飲むシリーズになります。

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 蒸留年は1996年、度数は47.1%です。カスクナンバーの記載もあり、限定225本と記載されています。なぜネーミングがオーシャンズになって魚のラベルになったのかわかりません。味わいとは無関係な気もします。

香りは若草のような爽やかな感じで、その後甘い香りに変わります。コクがあり深みのある味わいで、とても美味しく感じます。余韻も長く続きライムっぽい後味も感じれます。柏屋さんの試飲の良いところは、普段は飲めないような高価なボトルも試飲で出ていて楽しめるところです。

普段はブレンデッドのオールドボトル主体で飲んでいる私ですが、最近のシングルモルトのボトルは、ブレンデッドのオールドボトルにあるようなリスクもないので、安心して飲めるものが多いのです。でも・・・美味しいと感じるものは軽く一万円の壁を突破するものが多いのも事実です。

ブレンデッドウィスキーは、理屈はどのようにつけたとしても、やはり庶民にも手が届くように、安い酒にすることが大きな役割なんだ!ということがこのようなシングルモルトを飲むと痛感します。

ニッカウィスキーの創業者が、「モルトウィスキーは、癖があるから毎日飲むのはグレーンウィスキーを足して飲みやすくしたものが、飽きが来なくて良い」、という言葉を著書でも残していますが、はたしてどうなのでしょうか?最近の国内のウィスキー市場を見るつけ、原酒枯渇の問題を見据えていたのかもしれません。

世の中がシングルモルトウィスキーだけになっても寂しいものがありますが、お金に余裕があればシングルモルトで味わいたいウィスキーが沢山あることは事実です。このウィスキーを飲むと、ふとこのようなことを考えてしまいます。