グレンモーレンジ モルトマンズ スペシャルリザーブ 18年 ウイスキー(823)お誕生日記念特集! 

 

ウィスキー名:グレンモーレンジ モルトマンズ スペシャルリザーブ 18年
購入年月日:2023年8月20日
容量、度数:750㎖、43%
原材料:モルト
購入価格:税込 27,501円、送料無料
購入先:個人

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【62歳の誕生日を記念して】

いつも大変お世話になっております。今日は私の62回目の誕生日を記念して、スペシャルなウイスキーをご紹介したいと思います。

前から、オークションに出品されていたことは知っていましたが、つい先日偶然真夜中に目が覚めて、オークションをふと覗いて見ると、終了3分前のこのウイスキーが目に飛び込んできて、運よく落札することができたのです。

まさに、幸運な出来事。62歳にもなって、せっせと、日々頑張って仕事をしているので、神様がくれたご褒美なのかもしれませんね。

 

【欲しくてたまらなかったウイスキー】

ヤフオクで購入(落札)したのは、「グレンモーレンジ モルトマンズ スペシャルリザーブ 18年」になります。

 

この10年来、欲しくてたまらなかったことは数日前にこのブログで申し上げた通りです。

最初にウイスキーの専門書でこのボトルが紹介されているのを見たとき以来、ずっとこのボトルの虜になっていのだと思います。

 

【美しいボトルデザイン】

とても美しいボトルデザインです。グレンモーレンジ蒸留所は、ウイスキーを蒸留する機械であるポットスチルの首が長いことで有名です。

このボトルは、そのポットスチルを模したデザインになっています。

でもこの形、何かに似ていますよね~このブログのマスコット、ウリボウの兄貴も真剣に考えています。

 

グレンモーレンジ蒸溜所はスコットランドのハイランド地方のテインの街に位置しています。

少し前まで、蒸留所では『テインの16人』といってわずか16人で運営していたことを宣伝していたようですが、最近ではどうでしょうか・・・。

ボトルには、麦の収穫が描かれて流線型の素敵なデザインになっています。

 

 

【素敵な陶器ボトル】

さて、このグレンモーレンジの陶器ボトル。発売されたのは1990年代のようです。世界の名酒辞典を何冊も調べてみましたが、見つかりませんでした。

でも、私も1990年代に発売された専門書を見て、このボトルの存在を知ったのだから、1990年代に発売されたことは確かなようです。

この陶器ボトルは、手作りの逸品で、限定品かつ終売品です。1990年代のボトルですから、今から30年近く前のウイスキーという事になります。

中に入っているお酒は、18年ものですから半世紀近く前に蒸留されたものになります。悠久の時間の流れを感じてしまいますね。

発売当時グレンモーレンジの製品の中では、一番長い熟成期間のウイスキーでしたが、2000年代に入って、25年物が発売されるまで、18年ものは同蒸留所の看板商品だったことになります。

後ほど、瓶ボトルのその当時の18年ものがありますので、この陶器ボトルとの飲み比べも行いたいと思います。

 

さて、この素敵なボトル。19世紀創業の英国の陶器メーカー、クラウンスタッフォードシャーにより作られました。

同社は現在ではウェッジウッドの傘下になっており、クラウンマークがあるボトルは貴重なのです。飲み終わっても大切に使っていきたいと思います。

⇧0.75と43%Volの間に、王冠のマークが見えますでしょうか?

古い陶器ボトルをオークションで買うと、このマークがついているボトルをたまに見かけます。

家に収納する場所があれば、陶器ボトルのコレクション、楽しいかもしれませんね。

⇧ボトルの口を見ると、紙の封がしてあり、その下は平べったい打ち込み型のコルク栓です。開栓が大変そうな予感がします。

 

ここで、このボトルが何に似ているかの答え合わせです。すでに以前の記事でご案内したように、私の好きなヒョウタンになります。

このヒョウタン作ったのはひょっとしたら今から20年近く前かもしれません。このウイスキーほど古くはないかもですが、年代物のヒョウタンになってきています。

20年前くらいに、作ったヒョウタンやヒョウタンの会の地区会長が作った大型のヒョウタンを自宅の前で無料配布しました。そのなかに似た形のヒョウタンが入っていますね。

子供達も楽し気にヒョウタンを見てくれていました。

悲しいことに、目を離したすきに業者さんのよう人が人が来て、籠から何からすべて持って行ってしまいましたが、今となっては良い思い出です。

この素敵な流線型のボディ。手元に残っているヒョウタン達と一緒にいつまでも私の手元にいてくれると嬉しいですね。

 

【開栓に一苦労!】

さて、飲む前の最大の作業が、古くなったコルク栓の開栓になります。

最初に螺旋状になっているワインオープナーを使って、引き抜く策を考えました。

力を入れて引き抜こうとしましたが、まったくコルクがついて来てくれる感じがしません。早々に諦めました。

少しずつ、尖った道具で、コツコツ少しずつ削っていきます。

細心の注意を払って、コルク栓の残りをボトルの中に落とさないように頑張りました。

この辺まで来ると、少しずつウイスキーのフルーティーな香りが部屋中に漂い出します。

30年ぶりくらいにウイスキーが空気に触れて呼吸を再びし出したかのように感じます。

ウイスキーを開栓するこの瞬間、結構緊張します。

ウリボウの兄貴も作業の行方を心配そうに見ています。やっとの思いで手に入れたこのボトル。開栓はなんとか上手くやりたいですね。

 

約30分間、格闘の末、ついに最後の下の部分も綺麗に抜く事が出来ました。あまりボトルの中にコルククズは入らなかったように思えます。良かった~

ミネラルウォーターで、注ぎ口の内側も綺麗に拭きとります。このボトルには専用の陶器ヘッドのコルク栓が付属しています。

しかし、30年近く前のコルクのため、使うことは断念します。無理して使うと、2~3回くらい開け閉めでほぼ100%ポキッと折れます。

ですから、名古屋にいたときコルク屋さんに「ロイヤルサルート用に特注したコルク栓」を使用します。

しっかり作ってもらった(コルクの中に芯が入っている)ため、何度開け閉めしても折れない優れものです。

uribouwataru.com

付属のコルク栓は大切にウリボウの兄貴にしまって置いてもらいましょう~

 

【テイスティング開始~】

ウリボウの兄貴も、飲んでみたようです。美味しかったようですね。

 

 

<色合い>

  • 綺麗な琥珀色

 

<香り>

  • 澄んだ木の樽の香り
  • 次第に澄んだバニラの香りに変化

 

<味わい>

(1日目:開封直後)

  • 最初はロングモーンのオールドボトルのような木の樽の味わい
  • 一陣の風のようにフルーティーな風味が口の中をよぎります
  • クリーミーなコクを感じます

 

 

(2日目:一日経過後)

  • 木の樽の風味は大幅に弱まり、穏やかな味わいに
  • 特に穏やかな酸味とクリーミーな味わいが印象的
  • ごくわずかですか、古酒独特の古新聞のような風味も

 

【グレンモーレンジ18年オールドボトルとの比較】

お酒の色合いは、両者ほぼ互角。味わいは、クリーミーさ、コクの深さなどでは、今回開封した陶器ボトルよりも、瓶の18年のオールドボトルの方が勝っていました。

 

uribouwataru.com

でも、この18年の瓶ボトル。今から3年以上前に開栓して、この日のために大切に保管していたものです。

いつか憧れの陶器ボトルと飲み比べしたいと思ってしたのです。

すでに3年以上たって、ウイスキーの味わいも開いてきている瓶ボトルと、開栓して何日も経っていない陶器ボトル。

公平な評価のためにはもう少し時間が必要かも知れませんね。それにしても多くの夢をくれたこの陶器ボトルには感謝の気持ちがいっぱいです。

また、傍にあったグレンモーレンジ10年のオールドボトルも飲んでみました。

酸味とクリーミーな味わいは、見事ですが、深いコクはやはり18年の瓶ボトルや陶器ボトルには及びませんね。

 

 

【オールドブレンデッドウイスキーとの比較】

最後に、ロイヤルサルートエターナルリザーブや、ホワイト&マッカイ21年も飲んでみました。特級表示のロイヤルサルート21年も。

グラスは面倒だったので。洗わずにグエンモーレンジを飲んだグラスで3杯たて続けにいただきました。それ故、写真はありませんのでご容赦を。

3本のオールドブレンデッドの中では、ロイヤルサルートエターナルリザーブがスモーキーで毛色が違っていますが、一番現代チックな味わいでした。

ロイヤルサルート21年の特級表示は、ロングモーンのオールドボトル系の味わいで、今回のグレンモーレンジ18年陶器ボトルを、最初に開封して味わった時の感覚に近い味わいを感じます。

ホワイト&マッカイ21年はこの3本のオールドブレンデッドウイスキーの中では、特筆的な旨さです。

オークションで上手くすると、このボトル5,000円くらいで買えるときありますが、当たりボトルを引くととっても美味しいですね。

 

 

【まとめ】

 

正直開封間もないために、本来の実力が発揮できていない気もしますが、『グレンモーレンジ モルトマンズ スペシャルリザーブ 18年』、潜在的なキャパシティが高いことは感じられます。

そのうち、香りが開いて来て、瓶ボトルの18年に迫る味わいなってくれることを期待したいですね。

あまり意味はないかもしれませんが、オールドブレンデッドとの比較は、シングルモルトとブレンデッドウイスキーの根本的な味わいの違い・愉しみ方の次元が異なっている事を、改めて感じることが出来たと思います。

クラシックの音楽で例えるなら、シングルモルトはいわば個人の優秀なソリスト。その人のから出るメロディーが好きなら、要はそれで良いのです。

隔絶的な領域に行っている名人の音楽は、きわめて聴くために多額な費用が必要になる面は、シングルモルトの逸品は高いのと同じなのかもしれませんね。数も限られていますし。

それに対して、オールドブレンデッドウイスキーは、アンサンブルやオーケストラの演奏に似ています。

特に今回飲んだホワイト&マッカイ21年のオールドボトルは、素晴らしい味わいでした。

トータルとしてのバランス感。コクのある深い旨み。シングルモルトのような、酸味やフルーティーな新鮮さには及びませんが、安定感のある落ち着きのあるクリーミーな旨さは、安心して飲める逸品という感じがします。

様々なシングルモルトやグレーンウイスキーをブレンドすることによって、安定的なおいしさを追求することの意味はとても大きいのだと思います。

現代では、シングルモルトウイスキー同士をブレンドしたり、従来とは違った発想で、グレーンウイスキーの量を減らしてみたり、飲んで見ないと分からない味わいのウイスキーが多く出回っていることも確かです。

でも、私のようなもう、老人になりかけている人間にとっては、このような懐かしいウイスキーの数々に触れることは、今出回っている様々なウイスキーを解釈する上での「原点」ともいえる作業になっているのです。

古きを訪ねて新しきを知る。これからも、このような試みを行ってみたいともいます。ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

 ※使い方にいろいろ悩んだ末、ブックマーク、はてなスターを止めることにいたしました。勝手な対応を平にご容赦願います。

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