着物生地(642)立沸模様織出し交織生地(ハギレ)

購入年月日:2014年頃
購入場所:ヤフオク 個人?

購入価格:数百円程度(税込)送料別途 
購入状態:生地、状態は優良
素材:交織

 

今日は、 かなり前に購入した交織のハギレの生地です。感触はザラッとした感触で、本塩沢紬のような肌触りです。

今回もウリボウにも登場してもらい、生地の色合いを見るうえでの、参考にしていただけばと思います。ウリボウは茶色です。(このフレーズは永遠です)

 

なお、今回取り上げる生地の模様は、『立涌文様』と呼ばれ、日本の伝統的な文様の1つになります。読み方は、「たちわく」「たてわく」などと呼ばれ、2本の波線が縦に規則正しく向かい合う形式です。

蒸気などが、ゆらゆらと立ち昇るさまを表しているとのことです。ぱっと見、ウリボウたちが縦列に繋がっているような感じです。瓢箪が串刺しされているようにも見えます。


元々立涌文様は、平安時代に作られた文様で、公家の階級を表す『有職文様』の1つと言われています。今日では着物をはじめ、身近ないろいろなものにも使われている文様です。

蒸気などが立ち昇る様は『運気も上げる』とされ、縁起の良い文様として、現代でも珍重されています。

 

それでは、詳しく状態を見ていきたいと思います。  

 

(地色・状態)

地色は、黒です。状態は良い方だと思います。立枠のデザインがシックで素敵ですね。

 

(風合い)

交織のかためのざらっとした感触です。

 

(用途)

生地はやや薄手ですが、丈夫そうです。様々なものに加工できると思います。今回も、丸底付巾着を作っています。

 

交織の古い生地ですが、立沸の模様がくっきり織りだされ素敵な生地だと思います。

作った丸底付巾着、立涌模様がとても映えると思います。また、可愛らしくできたとも思います。黒い色の巾着もたまには面白いのではないでしょうか。

ハギレでも小さめの丸底付巾着ならいくつか作ることができます。交織生地ですから、ザラっとした感触ですが、これはこれで、夏場などは涼しげな感じがして良いのではないかと思います。

 

立沸の文様は今回のシンプルなバージョン以外にも、いろいろなパターンがあります。今後も、折に触れて立沸文様の生地、ご紹介できればと存じます。

 
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