2年くらい前までですが、プラスチックの厚い板で型紙を作り、1個3分くらいでティッシュ入れを300個くらい作っていた記憶があります。
知り合いが整体院を開業するので、その宣伝用に配るティッシュの付加価値になればということで、作っていたものです。
紬の生地で厚いものは、洗濯してプレスすればそのまま使えるので、すぐに作れて作りやすかったのです。
一方、小紋や訪問着のような薄手の柔らかな生地の場合は、接着芯を貼らないと作りづらく、多少手間はかかりますが、縫う作業自体は本当に楽なのです。
なんと直線ミシンを左右に2回かけるだけですから縫っている時間は正味1分もないくらいです。むしろ生地を切り出し、織り目を付けるのに時間がかかるのです。
たくさんティッシュ入れを作っていた時は、先ほども述べた通り、プラ板の型紙を使っていました。
単身赴任から自宅に戻ってくる引越しの際に型紙を無くしてしまったようで、いくら探しても見つかりませんでした。
私は型紙をしっかりした厚い素材で作って、大量生産するやり方に慣れているので、型紙がなくなると作り方が思い出せないのかもしれません。
一連のリズミカルな作業、ステレオで音楽を聴きながら、自分のペースで作業を進める喜び。完全になれた作業なのに、なぜか思い出せないのです。
薄いプラ板で再度型紙を作って、思い出すかやってみましたが、それでも思い出せませんでした。途中までは出来るのですが。それで仕方なく、以前作ったティッシュ入れを解いて、アイロンで折り目を付けている状態を見たのですが、それでもピント来ませんでした。
折る順番が分からなかったのだと思います。解いたのは紬の生地ではなく、接着芯が貼っていない小紋の生地で、柔らかすぎたのも原因の1つかかもしれません。
そうこうしているうちに時間は流れ、ティッシュ入れの事は完全に忘れていました。
でもそんな時、引き出しを整理していたら、紬の生地で作ったティシュ入れが、引き出しの奥から出てきたのです。
慎重に再度解いて見ます。後になってわからなくならないように、解きながら写真も取って置くことにします。
ふと、再度作り方が載っているサイトを見に行けばと思いましたが、いろいろな種類があって、なかなか見つかりません。
また、山とか谷とか折り方が見ていてすぐわからないのです。私のような素人の男性には、製作プロセスに使われる言葉って、ちょっと縁遠いものがあります。
もう少し分かり易い表現にしてくれると嬉しいですね。盛り上がっている方とか凹んでいる方とか。まあ、その辺の話は置いておくとして・・・
少しずつ解いていきます。
表と裏をひっくり返して、縫ったところを出してみます。上の写真を見ていただくと、ミシンで縫うのは両側だけで、直線ミシンを2回かけるだけで終了です。
慎重に解いてみると、長方形に切り取った生地の端を2回折り返して、直線ミシンをかけています。最初の頃の作業でも、直線ミシンを2回かけていました。
直線ミシンをかけたところは、ティッシュの取り出し口にしているのが判ります。なんとなく、思い出しました。
次に4cmの折り目をアイロンで付けたら、逆サイドに6cmか7cmくらいにアイロンをかけて、折り目を付けたものを2つに合わせて、次の写真のような形にして、左右を2回直線ミシンをかけて仕上げていたのです。
試しに交織の大島紬の生地が余っていましたので、練習がてら、朝ささっと作ってみました。
左右の縫い代のサイズを取り忘れたので、小さくしかできませんでしたが、作り方は、ほぼ思い出すことができました。
これからは型紙を、ティッシュの取り出し口の織り込みまで含めた長さで、正確に長さを測って、厚いプラ板で型紙を作ることにします。
チャコペンでプラ板に沿って印をつけて、一気に切り出せば簡単に仕上げの縫い付けの準備ができると思います。
切り出しに、ハサミではなく、ロータリーカッターを使えば、いっぺんに何枚も、生地を切り出せるので、数もたくさん一気に作れるようになると思います。
型紙が完成して、数を作れるようになったら、プロセスも含めて再度ご紹介いたします。
追伸↓ なんとか完成しました。ちょっとアバンギャルドな生地の模様(十日町紬)ですが、これからも数を作ってみたいと思います。