今日は、楽しみにしていたハンターレインのオールド&レアシリーズ、スプリングバンク26年 1993です。池袋のJ’sバーさんでいただいた一杯です。
メーカーは、ハンターレイン。地域はキャンベルタウン、度数は54.7%で容量は700mlです。カスクタイプはリフィルホグスヘッドで、蒸留年は1993年。瓶詰年は2019年です。
取扱のコメントでは、『ハンターレイン社の最高峰ラインアップ「オールド&レア」は、その名の通り、長熟品や稀少な原酒を そのままカスクで瓶詰め、年間でも数アイテムあるかないかで、一切妥協なしに厳選された極上モルトのみが選ばれることで有名です。
特に、 「スプリングバンク 26年 1993」は、日本市場限定リリースとなっていて、往年のスプリングバンクファンにはたまらないバーボン系、ワクシーでココナッツ系の「スプリングバンク」の逸品』とのことです。ところで、ワクシーって何?
私のようなオヤジには、横文字はあまり理解できません。そういえばいたよね。運用系のヤツ。日本語で言えば簡単なことをわざと横文字使うの。ウィスキーの味覚表現くらいもっとわかりやすくいって言ってちょーだい。
でも、確かに他との区別が大変なわけで、ミシン糸の色見本みたいに、ウィスキーに合わせて正確に狙いを付けられるのが一番なのでしょうけど。(私のもう一つの趣味の紬生地集めとその加工で、アクリル(テトロン)の糸を生地に合わせて買ったりするのですが、糸を選ぶときに色見本を使います。)
419色の糸が生地の色に合わせて選べるようになっています。これと同じように、ウィスキー味見本とかあって、正確に分類できれば一番よいかもしれませんが。実際はそんなものがあるわけなく、難解な表現がはびこっているのかと思います。
綺麗な琥珀色です。
ゆっくりまわして鼻を近づけると、木の樽の香りがします。味わいはドライで、干し柿やいちごケーキのような華やかな香りに包まれます。個人的には、塩っぽいバンクを期待したのですが、長期熟成モルトだけあって柔らかくまったりとした風味です。
過去飲んだバンクでは、12年の陶器ボトルかバンクと言われているQEⅡが一番近い味わいだと思います。マスターは70年代のバンクの味わいを思い出すとおっしゃっていましたが、私は70年代のバンクを語れるほど、バンクを飲んでいないので、そのようなコメントが言えるマスターをうらやましく思います。
今私が一番好きなシングルモルトは、このスプリングバンクとバルヴェニーです。ちょっと前のハイランドパークも捨てがたいです。だんだん値段が高くなってきていますが、そうはいっても国産ウィスキーの異常なまでの高騰と較べると納得感のある価格設定(形成)のものが多い気がしています。