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<本文>
ウィスキー名:スプリングバンク18年
容量、度数:30㎖、46%
販売者:リカーライブラリー
今日は「スプリングバンク18年」をご紹介いたします。リカーライブラリーさんの量り売りです。
リカーライブラリーさんのホームページより
【蒸溜所について】
スプリングバンクのあるキャンベルタウンという土地はスコッチウイスキーの歴史の中でも古く、文献によると最低でも1591年にはウイスキーを造っていたようで、その後密造業者が多く集まり、22ほどの密造業者で栄えていました。1660年代に移植したミッチェル一族の子孫であるアーチボルト・ミッチェルによって1828年にキャンベルタウンで14番目の公認蒸留所として創業しました。現在でもスプリングバンクは同じ一族によって経営されています。1872年にはウイリアム・ミッチェルによってすぐそばにグレンガイル蒸留所が建設されています。
1900年代には世界の流行にあわせてピートをやめ石炭でモルトの乾燥を行うようになるなど品質の強化をしていましたが、1920年代になるといくつかのキャンベルタウンの蒸留所で生産を間に合わせるための手抜きによる品質の劣化がはじまり、それにあわせてキャンベルタウン全体の評価が落ちる結果となり、1925年にはグレンガイルが売却され停止、1934年にはスプリングバンクとグレンスコシアのみが稼働しているという状況に陥りました。
その後も減産などの時期もありましたが高品質のウイスキーを製造し続けており、現在スプリングバンクでは「スプリングバンク」「ヘーゼルバーン」「ロングロウ」の3種類の銘柄がリリースされています。
さて、リカーライブラリーさんから送られてきたボトル。すごくお洒落なミニボトルに入っています。また、ウイスキーの写真と解説は、なんとパウチっこされています。すごく丁寧な運営だと思います。
では実際に飲んで行きましょう~
<色合い>
- きれいな琥珀色
<香り>
- 微かに甘く仄かにスモーキーな香り
<味わい>
- 深いタンニン感のある味わい
- 落ち着きのなる淡い甘み
- ドライでぴりっと胡椒感
- あまり甘くない干しブドウ、プルーンの味わい
- 少し加水すると、すごく飲みやすくなります。伸びのある甘さと心地良いスモーキーさのバランスが秀逸
- 加水後の余韻は、仄かな甘みが静かに残ります
スプリングバンク10年とも飲み比べをしてみました。モルトの香水と言われるだけあって、キャンベルタウンのスプリングバンク蒸留所で生産される10年ものは、抜群のバランス感覚があります。
香り味、色合い、どれをとってもスコッチの最高傑作といえると思います。
今回の18年は、その味わいとは趣を異にし、樽の深い味わいが特徴的です。貴重なボトル故、量り売りなどでしか飲めない高価なボトルです。加水して飲んでもとても美味しいです。
しかし、長期熟成の効果は認めるとしても、10年の軽快な味わいと鋭い切れのある旨味、後から追って来る香り高いモルトの風味などは、現行の10年のボトルが上を行っている気がします。
現在のスプリングバンクは10年くらいの熟成期間がある意味一番適しているのではないかと愚考します。
スプリングバンク18年、ストレートで飲んでも美味しいですが、基本は少しずつ加水して味の変化を楽しみたいボトルです。
ボトルで購入するかはご予算次第ですが、しっかりとした樽熟成の深い味わいを求める方には、良いボトルではないかと思います。
まずは量り売りやバー飲みなどで、試しで味わってから、18年との付き合い方は考えても良いのではないでしょうか。
現行10年も含めて、流通量が枯渇しているため、すべてのスプリングバンクが価格上昇している現在、サラリーマンには手が届かないウイスキーになりつつあるように思えます。
早く流通量が以前のようになり、プレミア価格で販売されないような状態になって欲しいと、祈るばかりです。
【公式テイスティングノートより抜粋】
(リカーライブラリーホームページより)
<香り>
- スプリングバンクらしいシロップのような甘みが際立つ。
- ハニカムやトリークルスポンジプディング、ジンジャーナッツがイチゴのようなフルーティーとマッチしていて、徐々にパルマスミレとレースンがはっきりと現れる。
<味わい>
- 刻んだヘーゼルナッツとリコリスの裏にピートのほのかなスモーキーが感じられる。
- メープルシロップの甘いフレーバーにワイルドベリーとブラックベリーが続く。
<フィニッシュ>
- クリーミーで滑らかさのある塩味を含んだフィニッシュで、削った木くずや残り火、ミルクチョコレートがこのモルトを締めくくる。