今日は、目先を変えて久しぶりに碁石袋(巾着)を作ったので、そのプロセスを見ていきたいと思います。まずは、表地を選んだ後に裏地を選びます。
表地と裏地を切ったあと動かないように、マチ針で仮止めします。本当は、仕付け糸で仮縫いをするのが一番なのですが、面倒なのでマチ針で止めるだけにしています。
正絹の裏地と機械織の大島紬のような素材を合わせるときは、大変滑りやすく生地と生地を四隅で合わせるのが大変難しくなります。なるべく多くマチ針で止めるようにします。悪戦苦闘のすえ、3つほど完成させませした。こちらは、碁石袋には使わないので1つずつ包装しました。
次に少し大きめの碁石袋の製作過程を細かく見ていきます。材料は手織り真綿紬です。生地に型を当て線を引き四枚切り出します。裏地(綿の生地)も四枚切り、紐を二袋分準備します。
チャコペンで書いた跡を丁寧に縫い進めます。ここで注意しなければならないことは、このように底を丸くする場合です。カーブがきちんと出せないと、出来上がりがパッとしません。
私が使っている直線ミシンは、一分間に1500回転と高速で縫える反面、カーブが縫いずらいという弱点もあります。最初の袋は、ゆっくり縫ったので、なんとか及第点です。縫い終わったら、5ミリを残して、余分な部分をハサミで切り落とします。
こちら側は、うまくいきました。 でも、もう片方は、カーブがぎこちなくなっています。
最後に再度アイロンをかけます。そして、裏地側から口の字を書くように縫って仕上げます。