移し替え作戦の実施!
先日レビューしたキングオブキングスですが、コルクカスがグラスに落ちてくるため、移し替えを決行しました。ウィスキーをどんぶりに入れ、コルクやロウのカスを取り、ボトルを洗ってウィスキーを元に戻すというものです。
奥さんがパートに行っている間に、作戦を決行、完了させる必要があります。テーブルや台所を現状復帰し、作戦の痕跡を残さない精度が求められます。
まずどんぶりの上に、多めにキッチンペーパーをかぶせます。
ペーパータオルの上にウィスキーを注いで濾していきます。
余裕を持って大きめにペパータオルを切ってかぶせてから注ぐと、ペーパーの端がどんぶりに落ちずうまくいきます。写真を撮っているので、手で押さえてていませんが、いつもはペパーを押さえながらウィスキーを注いでいます。
濾し終わるとたくさんのコルクくずが残ります。
どんぶりには綺麗に濾されたウィスキーが溜まります。これを洗い終わった元のボトルに戻すのですが、注ぎ口が細くなっていないため、このままボトルに注ごうとすると三分の一くらいはこぼしてしまいます。
注ぎ口が細くなっている容器を使えればいいのですが、家にはそのようなものはないため、小さな軽量カップを複数回使って、最終的にはボトルに戻します。
次に注ぎ口周りに残っている、コルクやロウを割りばしや小さめのスプーンを使ってそぎ落とします。根気よく続ければ、次の写真くらい綺麗に落とせます。
確か以前このボトルを飲んだ時に、替え栓を残していたような気がして、探してみたら出てきました。この手のボトルのコルクの替え栓は奥まで入りません。無理に押し込もうとすると折れたり、コルクカスが注ぎ口に残ってしまったり、苦労して移し替えた努力が水の泡となります。
ウィスキーを濾した紙でよくコルク部分をふき取ります。そして、サランラップを細く切って、コルク部分を覆うように包みます。陶器のくぼんでいる部分にかかる感じでセロテープで止めて、ラップが取れないようにします。
完成すると次の写真のようになります。
これだけだと栓の部分と注ぎ口の周りに埃がたまるので、ティッシュを2枚と柔らかい針金を使って、簡易カバーを作って保存します。苦労に苦労を重ねてようやくここまでたどり着きます。
乾いた瓶いに小さな軽量化カップでウィスキーを移し替えているときに、「ガチャ」っと玄関のドアが開く音がします。奥さんが予定の時間より早く帰ってきたのです!びっくりして移し戻しの時に結構な量のウィスキーをこぼしてしまいました。(;´д`)トホホ
奥さんには勝手に台所や計量カップを使ったことを責められ、ウィスキーはこぼし、いつも今日こそは避けたいと念じていた光景が再現されます。
移し替えた後で今一度、キングオブキングスを味わってみました。苦労した甲斐もあって、グラスにはコルククズはなく、とても綺麗な琥珀色のウィスキーがグラスに揺らめいています。甘くまろやかな風味とコクのあるモルティな味わいが、五臓六腑に染みわたります。
どんなに障壁が高くても、たどり着くことができれば人は満足できるものだと思います。今日は奥さんの機嫌もそれほど悪くなく、必要以上に怒られなかったことも美味しさに拍車をかけたのかも知れません。次回こそは、ばれないように対応するつもりです。