ウィスキー(272)山崎18年現行ボトル

今日は、豊田市のバーロンケーナさんで飲んだ山崎の18年です。最近、山崎にハマっているので、18年を飲むことが出来たのは大変貴重な経験だったと思います。

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色合いは、とても綺麗な琥珀色。700㎖の容量で、度数は43%です。香りは、12年もよりも深く重い感じで、最初に口に含むと木の樽の風味が強烈にアタックしてきます。


今は人気が高騰していて、とても個人では手が出ない18年。いただくことができるのは、バー飲みならではの恩恵ではないかと思います。マスターに感謝です。

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最初の味わいは、かなり強い樽の木の風味の後は、山崎の12年旧ボトルを思わせるものがあります。でも決定的に違うところは、後味の余韻です。味の深みも当然18年の方があるのですが、余韻で感じる味わいがとても長く続き、脳裏に焼き付くのです。

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山崎のウィスキー、特にこの18年や12年旧ボトル。私を虜にする最大の理由は白檀や香木のような深い複雑な香りが味わいと連携して舌や脳を刺激し、魅了するからだと思います。

ちょっとマニアックなのですが、私が死ぬまでに飲みたい、夢想するウィスキーは、香木や榧の木で作ったウィスキー樽で熟成させたウィスキーです。

特に榧の木にはこだわりがあります。愛知や岐阜の榧の木はオーソドックスな榧の甘い香りですが、北の方の榧の木は薬草のような香りがします。これは木の雌雄の差で地域は関係ないかもしれませんが、木の個体によって、日本の風土の中で差があるのですから、中国産の榧や東南アジアの香木などで熟成させた樽を組み合わせて作ったモルトはどのようなあじわいになるのか、とても気になるのです。

昔は日本でも榧の木は様々な用途に使われてきました。囲碁や将棋の盤、身の回りの生活財にも使われています。水に強い特性から端材で風呂桶などもつくられています。私の父が碁盤屋の友達から使い道のない、榧の端材で風呂桶を作ってもらった話を思い出します。さぞかし、良い香りの風呂だと思います。檜風呂に勝るとも劣らないお風呂ではないでしょうか。

余談が長くなりました、山崎のモルトの秘伝はこのようなところにあるのかもしれません。樽にこだわる蒸留所は他にもたくさんあると思います。しかし、山崎のこだわりは別格なのではないでしょうか?

 

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