今日は、久しぶりに東京の自宅に帰って、大好きなロイヤルルートを朝から自分の部屋で飲んで、まったりしています。外は生憎の雨ですが、そんなことは気になりません。表通りを通る車が雨の道路を通過するときの水しぶきの音が微かに聞こえてきます。
小さな庭、狭い家。その割に雑草だらけ。単身赴任先の豊田市の皆さまがご覧になったら、噴飯ものかもしれませんが、こんな家のローンを未だに払い続けている私はいったい・・・。サザエさんの番組を見るたびに、平屋であれだけの面積。しかも東京の世田谷区。2億くらいださないと買えないかもしれません。おそらく私の家はサザエさんの家の敷地なら4件くらい建つかもしれません。
暗い話はさておき、ロイヤルサルートの中でも底が「SPODE」と書かれたものは、状態の良いものは中々入手が難しいのですが、幸い過去のストックがいくつがあります。息子に見つかって飲まれないように押し入れの奥に隠してあります。
東京に戻ってくるたびに、一本ずつ開けているのですが、コルクはかなりの確率で折れます。名古屋で作ってもらったロイヤルサルート用の専用コルク栓を持って来よう!といつも思うのですが、忘れていまい、専用コルク栓東京の自宅でのデビューは持ち越し続きです。
この茶色のロイヤルサルートは、底がすり鉢状の「SPODE」と書かれたものです。まったりとした甘い風味が何とも言えません。
ブレンデッドですが、鼻に抜けるモルトの香り。上品な味わいとオイリーな後味はなんとも言えません。
ワンショットくらいは、あっという間に飲んでしまいます。一方、平らな底の「SPODE」は少し、趣を異にします。
甘くオイリーな味わいは変わらないのですが、後味が麦の風味がしっかり残るのです。スペイサイドの高級シングルモルトを飲んだような味わいです。特に年代物のストラスアイラ。そんなにたびたび飲んできたわけではないですが。70年より以前のロイヤルサルートは、上品な味わいがそのようなウィスキーに何か通じるものがあるのではないかと思います。
この2本のウィスキーはどちらが上ということは、判断する必要がないと思います。個人の好みの問題として、どちらが好きかということくらいだと思います。
依然として外を走る車の水しぶきの音を聞きながら、まったりとした時間がただ過ぎていきます。