ウィスキー(77)HAIG特級表記 47㎖ 43%

今日は、ミニボトルのHAIGです。学生時代(1980年代前半)ヘイグのボトルは安かったのですが、お子ちゃまな私は、この味が分らずとても強い飲みづらい酒として、敬遠していました。

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多少目減りしていますが、キャップを開けると昔のヘイグさながら、アルコールのツーンという刺激臭が鼻孔をくすぐります。40年近く昔のほろ苦い記憶が脳裏をかすめます。

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決して高い酒ではなかったのですが、学生の身分では千円ちょっとしたヘイグは買えず、輸入者のサントリーが作っているレッド(600円位かな)とかをコーラで割ってがぶ飲みしていた気がします。

軽井沢の民宿に泊まってテニスをしに行った夜に飲んだのですが、次の日目ヤニで目がなかなか開かなかったことを覚えています。

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アルコール臭はツンと来るのですが、味わいは重厚感があるどっしりとした味わいの中に、深いモルトの味わいとバランスの取れたうま味を感じます。40年前どうしてこの味が分らなかったのかなー。綺麗な琥珀色で、飲み進めていくうちに、華やいだ香りも立ってきます。

ヘイグは、スコッチの名門、ジョン・ヘイグ社のブレンデッドウィスキーで、ヘイグ家は「ヘイグ家を知らずしてウィスキーを語るなかれと」と言われるほどの存在だそうです。

ヘイグ社といえば、独特の三角形のボトルのディンプル(ピンチ)が有名です。私も以前このブログで取り上げて、プラキャップのディンプルに一撃をくらわされたこともあります。

一般的なブレンデッドウィスキーの看板商品は12年ものが多いのですが、なぜかディンプルは15年ものも多く出回っていて、結構深みのある味わいで個人的には大変おいしいウィスキーだと思っています。

このブレンデッドウィスキーは、他のブレンデッドウィスキーと異なり、ハイランドのモルトではなく、ローランドのグレンキンチーをキーモルトにしているところに特色があります。

グレンキンチーは、このブログでも取り上げましたが、軽く飲みやすい風味豊かなウィスキーです。それ故、ブレンデッドウィスキーの素材としても、調和がとれた素晴らしいお酒に仕上がるのではないかと思います。とてもヘイグを飲んですぐにグレンキンチーを思い浮かぶことはないのですが、もう何本か特級表示のヘイグを買って、じっくりとグレンキンチーと飲みくらべをしたら面白いのではないか、とも思っています。いつの日か挑戦出来ましたらまたご報告いたします。

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