タイムスリップして、江戸時代末期に飛んだ兄貴とプリは、大井川のほとりでにゃん吉を見つけることができました。

兄貴:にゃん吉さん、大丈夫でしたか?プリ:竿に担いでいるのはひょっとして・・・
にゃん吉:これがペリー提督がお土産に持ってきたスコッチだよ。素敵なガラスの瓶に入っていて琥珀色の原酒がとてもきれいだ。
兄貴:どうやって手に入れたうりっ?
にやん吉:話せば長くなる。そのうちいつか話すよ。でも、これでやっとご主人様の所にかえるぞ。奥様は元気かな~
兄貴、プリ:・・・・・実は・・・
にゃん吉:そうだったのか。ずいぶん長いこと留守にしているうちに大変なことになっていたのだな。
兄貴:過去に戻って、奥様に将来かかる病気について、用心するように伝えようかとも思っていたんだ。
にゃん吉:それは無理だろう。
タイムパラドクスが起きるから。歴史の改変は、歴史の強制力が働き、変えることはできないよ。
そんなことが可能になったら、私たちや今の世界そのものが、別の時空に消えてしまって、今いる私たちの意識も消えてしまう。
まあ、起きないけどね。気持ちは分かるが、奥さんが亡くなった事実はどんなことをしても消えない。
せめてこのウイスキーを届けて、ご主人に楽しく飲んでもらおう。
しかし、その時でした。どこからともなく謎の集団が現れました!!!!

突然現れては、私の探したウイスキーを横取りする奴らだ!
にゃん吉:ツチノコ団!!ツチノコのようにレアなウイスキーを盗んでは、転売してがっぽり儲け、そのお金を蔵に隠したりしている。がめつい変なおっさんが首領だ。

首領:幻のペリー提督のスコッチが手に入れば、ご神体のツチノコ様も金(ゴールド)で作ることができるぞ。イヒヒヒヒ~

にゃん吉とウリボウ達は戦いましたが・・・

戦いは終わり、にゃん吉たちは勝利ましたが、ボトルには深刻なダメージが・・・

ボトルは2本ともヒビが入り、中味が流れています。にゃん吉は割れたボトルをじっと眺めています。
にゃん吉:ひび割れからどんどんウイスキーが漏れている。ほどなく空になるだろう。今回は失敗だ。せっかく手に入れたのに。ツチノコ団の奴ら・・許せん。
兄貴、プリ:・・・残念ですが仕方ないですね。うりうり~

とにかく、久しぶりにご主人様に事の顛末を報告して、奥様のお悔やみも申し上げよう。
~次回、最終回に続きます~

