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映画『国宝』を観る

今日は池袋をぶらつきながら、映画を観てきました。観た映画は『国宝』。

まねき猫 (id:my-manekineko) さんの記事を観ていたら、がぜん見に行きたくなりました。

www.my-manekineko.net

最初は、様々なジャンルの人間国宝のドキュメンタリー映画かと思っていました。

実際は、歌舞伎の世界の物語で、国宝と言われるようになるまでの、芸の修羅の有様を描いた見事な映画でした。

主人公のすごい生い立ち。師匠の息子を芸で追い抜いてしまった後の葛藤、男女の人間模様。見どころは満載でした。

youtu.be

どんなに頑張っても、世襲(生まれ)の血筋を超えることはできないのか?

芸の道を究めることで、主人公は精進します。悪魔と契約しても、芸の道を究める。他のものはすべて犠牲にしても・・・

私は、主人公のように大成しませんでしたが、家庭を顧みないで仕事にとらわれてきたのかもしれません。

そして、この映画の主人公の様に恥の多い生き方もしてきたように思えます。

人間の業の深さや、それでも生きていくことの意義をあらためて考えました

私は10月に家内を失い、生きる方向性を半ば見失っていましたが、この映画を観て、とにかく生きることが意義がるのだと改めて思いました。

もう少し、自分のやりたいことを頑張ってやって生きてみるのもいいのかもしれません。

 

さて、映画が始まるまで時間があったので、保谷の駅まで散歩がてらゆっくり歩きました。

ムクドリさんでしょうか、電柱で一生懸命さえずっています。

生き物は必死にみんな生きているのですね。

駅前には収穫が終わった畑がひっそりと横たわっているように見えます。

次の作付けに向けて英気を養っていると考えるといいのかもしれませんね。

池袋の街も年末の人のエネルギーであふれています。私だけが、死んだ魚のような目をして歩いています。

お腹がすいたので、とんこつラーメンを食べてました。

安くておしい博多天神はサラリーマン時代もありがたい存在でした。

飲食店のすぐ近くには、ストリップ劇場もあります。そういえば、40年前に大学の友人に誘われてきたことがあるのを思い出しました。

私のような寂しそうなおやじさんが千円札を握りしめて並んでいました。

そういえば、大学の仲間が私の部屋に来て麻雀をしたり、ビデオの鑑賞会をしたことも思い出しました。

大隈奨学金でビデオデッキを買い、洗濯屋ケンちゃんを皆で観たことも覚えています。

ja.wikipedia.org

学生時代を懐かしんで、高田馬場駅周辺をぶらつくのもいいかもですね。

早稲田松竹や好きだった中華料理店の秀永に行って中華丼を食べるのも楽しそうです。

脱線しましたが、池袋も同じくらいいろいろなスポットがあり、映画以外にも遊ぶ場所はあるのかもしれません。

そうこうしているうちに、映画館につきました。

映画を観終わると、奥さんが好きだった転スラの広告がでていました。2月に上映されるみたいです。

奥さんに見せてあげたかった。せめてあと数か月は好きなことをさせたあげたかった・・・

映画「国宝」を観て元気が出てきましたが、転スラの広告を見ると、また落ち込んで来ました。

なかなか心の回復は時間がかかりそうですね。

 

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