悲しみを通り越して粛々と生きよう

今日家内の放射線治療と抗がん剤の治療が終わり、先生から数値が少し悪くなっていると言われた、と家内から聞かされました。

体が元気なうちに、動けなくなったときに入院する病院を探した方がいいとの、説明があったとのことです。

最近は送り迎えに終始し、現状維持でなんとか進行が止まっていると、安心していたため、晴天の霹靂のようにショックを受けました。

私が動揺すると思ったのか、家内も感極まって泣き出して、私も一緒に泣いてしまいました。

がんの治療は、時間がある分、いろいろ準備ができますが、心の整理や終活(末)の覚悟を決めるには時間がないと思います。

 

ご主人が先生の説明を聞くと動揺してしまうケースが多いそうです。我が家もそのパターンですね。

最初のうちは、私も少しでも治験や他の手段がないのが食い下がっていましたが、家内に止められて、最近は先生の話を聞かないようにしています。

家内は最近は覚悟を決めて粛々と治療に専念していましたが、私の顔を見て感極まった感じです。

私が先立ったら、旦那は1人で生きて行けるのか心配、女医の先生からはそんなことを言う、患者の女性が多いと聞かされたそうです。

奥さんは、「まだ試していない薬もある。放射線の治療の結果もこれから。数値が悪くなったからと言ってすぐ、体が動かなくなるわけでもないから。」

先生や病院のスタッフからはそう言われているそうです。今後の長期の入院に備えた対応も早めにじっくり検討しておいた方が安心、ということですすめられた様です。

私が心配・狼狽して家内を不安にさせてしまったと思います。

そう、今まで通りに生活すると家内と申し合わせたばかりです。96歳の父が年金が下りるとお金を半部くらいおろしてきて、母と山分けしてお互い生活費を除いて好きなことに使う。

その姿を見て、私も見習おうと思いました。少なくても当面の医療費はよほどのことがない限り枯渇はしないので、奥さんも私が使うお金と同額を渡して、好きなものを買ったりしてもらっています。

テレビや電動モップなども買い替えて、好きなことをしてもらえたらと思います。

私も最近は時計やウイスキーを無理のない範囲で買って、お金を使っている姿を奥さんに見てもらっています。

医療費などのことで、遠慮しないように「好きなことをしている姿」を見てもらおうと思います。

旅行も私がいない方が気が休まるなら、少し家を空けるのも良いかもしれないですね。ここまで来たら、悲しみを通り越して粛々と生きるしかないですね。

あと、常に心に言い聞かせています。奥さんに「今まで一緒にいてくれてありがとう。これまでもこれからも、私はとっても幸せで、運が良かったと。」

奥さんにも折に触れて言うようにします。

今日は心が苦しくて、ウイスキーを飲む気もしません。ブログを拝見している、がんを経験されたドクターからは「覚悟がたりない」と、怒られそうです。

明日と月曜日で勤務は終わりです。会社人生も悔いないよう、頑張ってきます。

今はただ、世界のすべての人が健康に、幸せに暮らせてくれればいいなと思っています。

このような悲しみのない世界、ありえないかもしれませんが永遠の平穏を願ってやみません。

今日はつまらない話を長々と失礼いたしました。

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