ウィスキー名: マッケンジー特級表示 '80年代
容量、度数:750㎖、43%
原材料:モルト、グレーン
購入価格:セット購入(4本で4,400円:税込)送料:1,100円 ヤマト運輸購入場所:楽楽本舗
今日はブレンデッドウィスキーの「マッケンジー 」をご紹介いたします。
1980年代のボトルです。世界の銘酒辞典にはかなり古い時期から掲載されていますが、70年代のボトルとは少しラベルの下の部分の特級表示の仕様が異なっています。
同書の解説では、製造の元のマッケンジー社ついて
- 有名なブレンデッドウィスキー「ベル」の構成と同じ原酒を使っている
- 伝統的なスコッチの味わいを残すのが社是
- ラベルの赤と白の格子(タータン)模様はマッケンジー家独自の文様※
- ラベルやキャップに描けれている夫婦鹿はマッケンジー家の家紋
- マッキンジーの語源は、「公平な息子」
などの解説が掲載されていました。
※スコットランドでは、タータン模様は家ごとに伝承されているものがあるとのこと
このウイスキーは、楽楽本舗さんから4本セットで購入したウイスキーです。
今回のボトルは澱もなく、状態も良いので期待は高まります。美味しいといいですね。
それでは飲んでみましょう~


<色合い>
・きれいな琥珀色です
・その琥珀色に光が反射し、美しい陰影を与えます


<香り>
- 絶妙なモルトとグレーンのハーモニー。単にブレンドしただけではなく、その後もさらに樽熟成を徹底させたような「深みのある香り」
- 脳幹に響く濃いオールドウイスキーの心地よい香り
<味わい>
- 昔ながらの朴訥なブレンデッドウィスキーの味わい。それでいて変な癖がなく飲みやすい
- 変な飾り気がなく、これぞスコッチの伝統、と訴えているような力強いテイスト
- ストレートで飲み続けると「深い味わいと香り」が追いかけてきます
- 全体的にバランスがとれていて、ブレンデッドウィスキーの芸術作品のように感じます
- 加水すると香りたち、一変してすごく柔らかく、飲みやすくなります
- 原酒と加水が半々(トワイスアップ)になるくらいがバランスよく。とても美味しく感じました
- 開栓して最初の一口。サントリー響のオールドボトルのような甘露な味わいが印象に残ります
ストレートで飲むとコクのある深い味わいが楽しめ、氷なしの水割りでは、薄くしても美味しいブレンデッドウィスキーの風味が楽しめます。
あまり大きな声では言えませんが、在宅勤務でやる時がないときなど、薄くしこのウイスキーを飲みながら、今後の計画を立てたりすると、いいアイデアが浮かびそうな気がします。
それにしても、このウイスキーが1,000円ちょっとで買えるなんて夢のよう。
このウイスキーはウイスキーの飲み手や作り手にとって、「教科書のようなウイスキー」だと思います。
その当時で販売価格は4,000円。価格帯でいうと今なら1,000円台クラス。まさに今のこのウイスキーのオークション相場そのもの。
このレベルのウイスキーがオークションだと「この値段」で落札して飲めるなんて夢のようです。
多くの人はこのウイスキーの味わいを知らないことが嬉しくもあり、残念でもあり。
今のスコッチの作り手も感じているかもしれませんが、この時代の、この価格帯のブレンデッドウィスキーは、現在よりもかなりレベルが高かったように思えます。
このウイスキーを飲むと、ウイスキーを自然に構えずに飲めるように感じます。
昔から美味しいウイスキーはイギリスの文化圏(スコットランド・イングランドなど)では身近な飲み物として、日本でいえば日本酒の銘酒のような存在だったのではないか、そんな気がしてなりません。