家内が癌になったとき

すでにアップしている記事以外は、書かないつもりでしたが、いたたまれなくなって筆を執りました。

家内が癌の可能性が高いということで、地元の産婦人科からの紹介で、明日武蔵境の日赤病院に行きます。今まで健康に一緒に暮らしていただけに、突然の知らせに驚いて、かつ心が引き裂かれる思いがしています。

仕事を夏場に辞めて家内とのんびりしようと思っていた矢先に、こういうことがあるのかと思っています。

ブログもいったんは2月末で終わりますが、なんとか治療の方針が固まり、生活のリズムが戻りましたら、再開したいと思います。

病気の話を聞いた当初は、気もそぞろで油断すると涙が出てきそうで、仕事をしていても落ち着かない感じがしました。

それでも少しずつ、落ち着いてきて、仕事も主催している会議が終わり、議事録も書き上げ、起きている問題の解決策も社内外に提示して一段落することができました。意外と冷静に対処することができて、なんか不思議な感じもします。

自分以外の時間が止まっているような、無機質な空間を漂っているような感じもします。今日は会社を早退し、家内の職場まで家内を迎えに行った帰り、近くのスーパーで一緒に買い物をして帰りました。

何気ない会話も含めて、このような時間を共有できていることが何物にも代えがたい気がします。私自身、肉親との別れを経験したことがないので、最初は心が抉られるような思いがしましたが、60歳を過ぎて、何時かはお互いの別れが来ることを改めて思い知らされたのだと思います。

ブログで親しくさせていた方々にも、奥様を亡くされた方、同じような病気の看病をされている方がいらして、大変だったろうなと思ってはいましたが、身近に迫ってくると、それがいかに厳しいもだったのか、ということがわが身に降りかかって初めて本当の意味で分かった気がします。

そのようなつらい経験を乗り越えられている方々を見習い、歯を食いしばっても尚生きていかなければならいのだと思います。できることなら、肉親とは、年齢の順番でお別れできることを切に祈っています。

あと2年で公的年金の受け取りがスタートしますが、繰り上げ受給しても、治療費がかさんだ場合は、生活費を補填することもありかもしれません。また医療費の確定申告のノウハウも掴んでおくことも大切だと思っています。

いろいろよくないことを想像しても仕方がないので、家内の治療を優先した生活のサイクルに変えていこうと思います。

これからは夫婦で定期的に人間ドッグを受けようと思いますが、通常の毎年の健康診断ではわからない項目も定期的に検査を受ける必要性を痛感しました。

本当に人は失って初めて、普通に生活できる幸せを理解するのだと思います。今回の件で、とにかくあとどれくらい一緒にいられるか分かりませんが、何物にも代えがたい一緒にいられる時間を大切にしながら、生きていこうと思いを新たにしました。

なんとも情けない話で恐縮ですが、明日以降はブログにコメントもかけない状態になるかもしれんせん。

落ち着くまではしばらくご容赦いただきたくお願いいたします。皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。それでは失礼いたします。