すってんてん

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【すってんてん】

今日は、まず最初に辞書で『すってんてん』、この言葉の意味を調べてみました。

gooの国語辞書では、すってんてんとは、[形動]金や物がまったくなくなるさま。「競馬ですって―になる」とあります。

すなわち、我が家のケースに置き換えると、住宅ローンの完済と外壁塗装の実施しで、すってんてんになった、という事です。

 

【住宅ローン完済】

昨日、ようやく最後の支払いが終わり、住宅ローンともおさらばできました。先日も住宅ローンには触れましたが、こんな小さな家のローンが、収入の大半を奪っていくような世の中は、おかしい気がします。

 

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会社の先輩が『家のローンなんて、せいぜい2000万くらいがやっとだよ。それ以上だと、ローンの返済以外に何もできないよ』と言われていたのが、思い出されます。

ライン部長級の人ですらそんな感じでしたので、その当時の私には気になる一言だったと思います。

 

【家を買うにあたり考えたこと】

結果として、高額の住宅ローンを組んだことは、後悔はしています。でも少子化、家あまり、不動価値の減少などを考えると、駅から近い物件を買うことは、一戸建てでも、マンションでも大切なことだと思いました。

できれば、都内で駅近のマンションを買っていれば、もっと良かったのではないかと思いますが、はたして長い目で見て、これからの日本、どれだけ不動産が資産的価値を維持し続けることができるのか、今一つ自信がありません。

いずれにしても、返済が厳しくても、駅から近い、通勤時間が少ない(それでも一時間はかかりました)などは、仕事をするうえでプラスに働いたと思います。

実家のそば(約7キロ、車で10~15分程度)というのも、少し安心感はあります。他に特段の取柄はない家ですが、返済が終わっただけでも、良しとしたい気分です。

 

【今の家屋の状態】

それでも、まだまだ課題があり、外壁や屋根がコケなどがはえて、とても見苦しい感じになっています。気にはなっていても、そこまで配慮する余裕はありませんでした。

 

【犯した過ち】

楽になりたい一心で、リスク運用にも手を出しましたが、ことごとく失敗しました。株式や先物の運用の最大のウイークポイントは、やり出して相場につかると、足抜けする時期が難しいということです。

こつこつ長期の積み立て的な運用以外で、恣意的に行う株式や先物の運用は、どっぷり相場に浸かって運用を繰り返すと、今のような下降トレンドに入った時に、足抜けのタイミングが見つからず、結局は大きく損をするパターンが多かったです。

特に私の場合は、仕事柄、インサイダー情報を知る場合があり個別銘柄が買えないので、先物中心の運用になっていました。

先物は、どうあがいても勝ち続けることなど出来ないのに、ビギナーズラックの錯覚から抜け切れずに、損をし続けた気がします。

 

【自分だけは損をしないという錯覚と悪魔のささやき】

会社の同僚で金の先物で何百万も損している人。ワンルームマンション投資で、損をしている人。そういう方々を見ていて、自分は絶対そうはならない。そう思っていました。

でも、今のローンや教育費の負担。苦しい状況から脱却したい。もう少し楽な暮らしをしたい。

悪魔のささやきは、冷静な判断を曇らせます。『俺ならきっと運用うまくいく・・・』

 

先物・FX系のブログなど見ていると、相場が好調な時は、一日で何百万も儲けたような記事が目に飛び込んできます。この方法なら必ずもうかるとか。

自分も上手くすればその波に乗れるのでは!乗り遅れてはいけない。慎重に準備して、自分なりに勉強しても、大概のリスク運用は失敗するのが、定石のように思えます。

結果として、金利ゼロの銀行積み立ての方が、資産は残せたのではないかと、あるいは仕事上プラスに働いたのではないかと思います。

 

【リスク運用の罠 ドツボスパイラル】

何故なら、リスク運用をデイリーでやっていると、相場が気になって仕事に影響がでるからです。会社でちょくちょく離籍して、相場を携帯で見ている人がいますが、周りから白い目で見られていることに、本人は気付いてないようです。

むしろ、仕事のスキルを磨くとか、資格を取るとかに注力すべきだったのです。会社では評価が下がり年収減。

運用も上手くいかず、資産減。将来のある若い方々には、私のようなドツボスパイラルにハマらないで欲しいですね。

 

長期的な積み立て型の運用でも、パフォーマンスは結構気になるものですが、個別銘柄や先物などは、僅かな期間でも大きく数字が動きます。

収益が上がっている時は、いつ手終うか悩み、損をしている時は、日常生活が常にブルーになる。

そんな灰色の運用ライフを送ってきた気がします。貴重な人生の多くの時間を目的が支配し、それ自体が目的になってしまうのです。

まあ、すってんてんの今の私は、かえって晴れやかな気持ちではありますが。

 

【最後のトドメ】

さて、話は横道にそれましたが、私がすってんてんになる、最後の引導を渡してくれたのが、自宅の外壁と屋根の塗装です。

信頼できる業者さんを見つけることが出来ましたが、トータルで140万円ほどかかります。

今まで15年以上子供の教育費にかかった金額に比べれば、どうという事はないかもしれませんが、やはり60歳以降、収入が大幅に減った中で、このような出費はとても辛い面があります。

私の夢のハリアー中古車が消えていった最大の要因でもあります。10年落ちの25万の軽自動車(愛車)との付き合いは当面続きそうです。

全国で、私の家よりも大きな家に住んでいる方が多いと思いますが、外壁や屋根の塗り直しは、面積が多い分かなり費用がかかるのではないかと思います。

車も何台もお持ちだったり・・・物価が東京よりも安いとしても、ブログで拝見する写真を見ると、その豪華さに驚く場合が多いです。

 

【要は自分の生き方・考え方次第】

まあ、他人をうらやんでも仕方がないですが、せめて、残りの人生、奥さんや息子と貧乏でも楽しく暮らせればいいか、と思っています。

今の収入は60歳前の半分ですが、5年後の年金生活になるとさらに半分になります。ウイスキーも今以上に買えなくなると思いますが、その分、集めた着物の生地などを使って、いろいろな物を作ったり、図書館で読書を楽しんだりと、それなりにささやかな生活を楽しむことができるのではないかと思います。

要は、周囲に惑わされずに、自分や自分の家のライフスタイル、生き方のパターンを確立して行くことが大切なのだと思います。

やりたいことはたくさんあるのですから、時間配分をきちんと考えいつ終わりがやってきても、後悔しないことが大切ではないでしょうか。

 

【今日のウイスキー】

今日のウイスキーは、住宅ローンが終わったお祝いということで、バルヴェニーのTUNを飲んでみたいと思います。

私が持っているウイスキーで一番高価なものです。家族から定年のお祝いでもらったものです。

深い木の樽の味わい。この1つ前の1401シリーズは、あまりにもうま過ぎるという事で、人気に火が付き今ではオークション市場では20万を超える価格が付いています。

このボトルは、そこまではいきませんが、バッチNOによっては、すでに定価の1.5倍程度の価格になっているものもあります。

自分の過去をふりかえりましたが、これからは『人生ワクワクすること』を考えて生きていきたいと思います。

ここまで、お付き合いいただきありがとうございました。

 

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