「4630万円誤送金事件」で思い出したことなど~そういえば私の証券口座に3億数千万が振り込まれたことあったっけ

いまから20年ほどの前の話になりますが、インターネット証券会社の走りの頃です。

その会社の名誉のために社名は明かしませんが、私、uribouがインターネットで株取引を始めて、少し経ってからの話だったと思います。

過去へタイムトリップ~(一応20年くらい前の写真です)

当時の証券口座の残高は200万くらいだったと思います。あるいはもっと少なかったと思います。ふと口座の残高を見ると・・・

363,514,390円くらいの残高になっていました。数字はあてずっぽうのイメージです。

振り込まれたというより、誤まった残高になっていた、という表現の方が正解だと思います。

あまりにも途方もない数字なので、すぐ証券会社にメールで連絡しましたが、すぐに返事がかえてこなかったと思います。ひよっとしたら、別の人に振り込むのを間違えた可能性もあります。

お詫びのメールも、電話もなかった思います。数日後気がつくと、元の残高に戻っていたと思います。

3~4日は、億万長者でいることができました。もし私が自分の銀行口座にその金額を送金していたら。その金をおろして、海外に逃亡なんて選択肢もあったのかもしれません。

まあ、さすがにチェックがかかるかと思いますし、私にそんな勇気があるわけありません。

でも、そのお金で現物株や先物を買っていたらどうなっていたでしょうか?仮に数日で2%くらい株価が変動しても700万近くのお金が増減することになります。

先物だったらもっと変動幅が大きいと思います。残高を見ないで、株式を間違って購入してしまい、数十万の足がでるような事態になった可能性もあったと思います。

仮に証券会社がしばらく気がつかず、運用が上手くいって数千万利益が出たら、それってどうなるのか?

気がついてすぐ連絡してから、証券会社が対応してくれるまでの数日間、悶々といろいろな空想をしていました。

でも、自分の金でないものを、使うことはできませんでした。結局、少しでも株を買うのは、どこまでが自分のお金かはっきり覚えていなかったので、数日間は売買は一切しなかったですね。その当時は会社の株取引の規制も厳しくなったので、現物株を少し始めた矢先だったと思います。

数日後、証券口座の残高が元に戻っているのを確認にして、安心してほっとした気持ちが99%。1%はなんだか寂しい気持ちになったことは確かです。

 

いつか自分の運用能力で、手元のわずかなお金を、この幻の残高に近づけようと思ったものです。

定年間近の女性がヤフー株を買っていて大儲けした話などを聞いてうらやましく思ったり。

株に関しては一発あてる、というような感覚がその当時、バブルを経験した多くの人に、結構あったのだと思います。

 

次の記事は、東スポの記事です。国際弁護士のコメント(解釈)、結構ほんとかな?と思います。

 

ただ、私は、逮捕された彼が、勝って元金を返しさえすれば、勝った分は自分のものと考えて、カジノに走ったのではないかと、思うのです。

こう考えた根拠は、私も自分の証券口座の残高、3億数千万を増やして、倍にできたら一生で稼ぐお金を手にすることが出来たと妄想をしたりもしたからです。

www.tokyo-sports.co.jp

この記事のタイトルは、

4630万円誤送金問題 もしもカジノで勝っていたらどうなる? 国際弁護士「ご本人のもの」というタイトルです。

記事で彼は、「ネットカジノで全て使ったので返せない」と関係者を通じてコメントしています。

最初にこのコメントを聞いて、私、uribouは『ふざけんな!』と即座に思いました。『超過激労働で返せるまで、働かせ続ければいいんだ。』と。

この記事では、カジノで勝つことなど、通常は無いのでしょうが、もし勝っていて残高が10億円になっていたらどうなるのか?
ということについて、国際弁護士の解説を掲載しています。解説では、「もし勝っていたら、それはご本人のスキルによるもの。返金して残りはご本人のものになる」と。

 

私は、この記事を見て、腑に落ちた気がしました。彼はきっと、私が20年前に見たのと同じ誘惑に囚われて、魔が差してしまったのだと。

皆さんは誤送金や誤振込みの経験はありますか?もし私が退職金で住宅ローンの返済をするときに、誤送金してしまったら・・・。それが返って来なかったら!

もし会社を辞めて、求職が上手くいかずに焦っている時に、このようなお金が自分の口座に入っていたら、どうでしょうか?

人生の一世一代の勝負を彼は、一発逆転として、やったのではないかと思います。私がデリパティブ(先物)で一発勝負を過去したことは何回か申し上げました。大失敗でしたが・・・

 

彼と同じように勝負に負けた私は、退職金の大半を住宅ローンにあてても返済が終わらない醜態をさらしています。

頑張って稼いでも稼いでも、住宅ローン残高は減らない。仕事は朝早く、夜遅い。その当時はファイヤー※などというよな概念はなかったと思います。

※FIREとは「Financial Independence Retire Early」(経済的自立と早期リタイア)という意味)

米印のファイヤーの言葉など、私は知りませんでした。経済的に自立した状態で早期退職し、自由な時間を過ごすというは発想は、すごいと思います。

FIREするためには、年間支出の何十倍もの資産が必要だったり、資産を一定の率で増やしていくことも必要なようです。

私には全く縁のない話です。リバースモーケージでもしない限り、老後資金でさえ、苦しいと思います。

 

私にとって、ファイヤーとは、入社当時に見た、「バックトゥザフューチャー」という映画で、主人公が時間改変する前の、何をやってもうまくいかず、『You're Fire』(お前はクビだ)というメッセージのファックスが流れて来るシーン。会社をクビになる『ファイヤー』の意味の方が強く脳裏に焼き付いています。

 

ファイヤーできなくても、少しでも生活を楽にするために、借金から解放されたい。百万単位でかかる教育費を少しでも楽に捻出したいと思ったことは事実です。

私はよく、このブログで、本業の仕事(今取り組んでいる仕事)を一所懸命やることが最大の運用だ、と良く口走るのは、自分自身のこのような失敗からきているのです。

 

もし、彼に親身に相談する相手がいたら、魔が差すような時間がなかったら、このような事にはならなかったと思います。

彼のしたことは、確かにまずいことですが、彼の境遇なども考え、再起のチャンスを与えてあげて欲しいと、個人的には思います。

彼には、これから多少の時間ができると思いますので、どうしてそのような事を考えて、やってしまったのか。

自分自身のこれまでの人生を振り返りながら、今回の件を心から反省して欲しと思います。私も同じようなことをやりそうになったわけですから、刹那的に、彼を100%けしからんと、言い切る自信は、今はすでに持ち合わせていないのです。

反省以外にも、実になるアドバイスを取捨選択して自分に取り入れ、しっかり勉強して再起を図って欲しいと思います。是非、反省の意味も込めて、手記でも書かれてはいかがですか。

 

横道にそれましたが、この東スポの記事を見て、20年前の私の証券口座に入っていた3億数千万のお金のことを思い出したのでした。

魔が差していたら、私もどうなっていたことやら。でも、奥さんとは相談して、『自分だけが得する、悪いことだから』と、私が証券会社に連絡するのを後押ししてくれたことも、ありがたかったと思います。奥さんには感謝ですね。

証券会社からはメールの返事もお詫びもなく、残高が変わって、元にもどっていただけした。

今回の誤送金でミスをしたお役所も、今は世間の風当たりも強く、大変だと思いますが、いつまでも迷走せず、再発防止を心がけていただければと思います。

全国でも起きている誤送金の事例は、表面化していないだけで、結構あると思います。

『なぜこようなことが起きたのか?』を整理してまとめ、送金システム・相互チェック体制も含めて、『失敗の本質』に向き合って欲しいと思います。全国のお役所で、同じような事が起きるのを、防ぐきっかけになると思います。

 

さて、今日は、首の痛みの診断結果を触れようと思っていましたが、またの機会になりました。薬で炎症が治まるまでは『禁酒(ウイスキー)』頑張りたいと思います。

先日も触れましたが、オークションで落札したベンロマック15年到着しました。市場価格より3,000円くらいは安く入手できたと思います。

ベンロマック15年には、エコバックの付録が付いていました

今週の火曜日には送別会があるので、少しでも早くお酒が飲めるように、今は我慢です。ボトルを抱きながら、味を想像して過ごしたいと思います。(ちなみに今深夜にアップしているウイスキーの記事は書きためたものです。ストック記事になりますが、月曜の深夜は着物生地の記事ですから、残りのウイスキーの記事のストックは火曜深夜にアップする1記事で終わりです。試飲以外の部分は準備しておき、木曜の深夜にはしっかり間に合わせたいと思います)。

最近、雑記の記事が長くなっていますが、ほどなく、また短い記事に戻りますので、ご安心ください。

それでは失礼いたします。

 

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