今日は、グレンアラヒー10年のカスクストレングスをご紹介します。池袋のJ’sバーさんでいただいた一杯です。
このウィスキーについては、株式会社ウィスク・イーさんのホームページで詳しく解説されていますので、引用させていただきます。
『グレンアラヒー蒸溜所はアベラワーの町の郊外に1967 年設立されました。これまではブレンデッドウイスキーへの原酒供給をメインに行っており、シングルモルトはインディペンデントボトラーからわずかにリリースされるのみの極めて希少な銘柄でした。
ところがシングルモルト界の伝説的プロデューサー、ビリー・ウォーカーがシングルモルトとしての「グレンアラヒー」の可能性を見出し、2017年に大手メーカー傘下から所有権を取得。こうしてグレンアラヒー蒸溜所は独立を果たし、ブレンド用の原酒に使われ日の目を見ることがなかった数万丁の樽はビリーの手により静かにその輝きを取り戻し始めました。
岩の谷(Glenallachie)に佇む白壁の蒸溜所は新たな命を与えられ、ウイスキーの故郷スペイサイドでシングルモルトの蒸溜所としてゆっくりと動き出したのです。』
一方、土屋守氏の『モルトウィスキー大全』(1995年:小学館)によると、仕込み水は、ベンネリス山近くの泉の水を使っているとのことです。味わいがグレンモーレンジを連想したので、仕込み水は硬水かもしれない、と思ったのですが私の勘違いのようです。
ホームページには、同様にテイスティングコメントがありましたので、ご紹介いたします。
『グレンアラヒー10年 カスクストレングスは馥郁とした香りと逞しく厚みのあるボディが楽しめるバッチリリースのカスクストレングスボトリング。
色:深いゴールド
香り:ローズヒップとスパイスのアタックに豊かなヘザーハニーとトフィーの香り
味:蜂蜜、バニラ、ローズヒップをコーティングしたトフィー、マーマレードとカリブのスパイス』
取扱は、前述の株式会社ウィスク・イーです。前から気になっていた会社なので少し調べました。
株式会社ウィスク・イーは、東京都千代田区神田和泉町に本社があり、2009年9月に設立さ会社です。主な足跡をたどってみると、
会社沿革
1995年8月 アラン蒸留所の東京インフォメーションセンターとして活動を開始。
1998年3月 株式会社アラン・ジャパンを設立。『アラン蒸溜所』ブランドの取り扱いを開始。
2000年9月 アラン・ジャパンを母体とし、有限会社ウィスク・イーを設立。 英国パブリッシング・カンパニー社(ウィスキーマガジン)と日本総代理店契約を締結。
2001年2月 有限会社ウィスク・イーから、株式会社ウィスク・イーに改組。
2004年8月 『スプリングバンク蒸溜所』ブランドの取り扱いを開始。
2008年2月 『ブリュードッグ』ブランドの取り扱いを開始。
2009年6月 『キルホーマン蒸溜所』ブランドの取り扱いを開始。
2012年2月 100%出資子会社、株式会社ドリンクス・メディア・ジャパン(現 株式会社ウイスキーマガジン・ジャパン)を設立。ウイスキーマガジンジャパンの出版、ウイスキーマガジンライヴなどのイベント運営事業、広報活動を独立して行う。
2012年6月 『フィーバーツリー』ブランドの取り扱いを開始。
2015年3月 IOW15_WIN_IMPORTERウイスキーマガジン(英国)主催『アイコンズ・オブ・ウイスキー』にて『インポーター・オブ・ザ・イヤー2015』を受賞。
2016年12月 『フラテッリ・ブランカ』ブランドの取り扱いを開始。
2017年4月 『バラストポイント』ブランドの取り扱いを開始。
2017年11月 『ディプロマティコ』ブランドの取り扱いを開始。
2018年8月 『グレンアラヒー蒸溜所』ブランドの取り扱いを開始。
2019年1月 『フォーピラーズ』ブランドの取り扱いを開始。
2019年8月 『ミクターズ』ブランドの取り扱いを開始。
2020年6月 株式会社ドリンクス・メディア・ジャパンの商号を、株式会社ウイスキーマガジン・ジャパンに変更。
2021年1月 『ディサローノ』ブランドの取り扱いを開始。
などがあります。
取扱ウィスキーも多くなってきています。
私にとって一番なじみが深いのが、スプリングバンクだと思います。今飲んでいるバンクの10年の裏ラベルにも、しっかり株式会社ウィスク・イーの名前が輸入者および取引先のところに入っています。
さて、私が飲んだ感想ですが、ボトルはバッチ3で他のボトルとの違いは判りまえんが、コクのある甘さが印象的です。
私にはシェリーのような甘さに感じます。モーレンジを飲んだ後のような後味を感じます。香りも香ばしくフルーティーに感じました。カスクストレングスの割にアルコール度数を感じさせないのも好感が持てます。
バッチ3の前に2つのボトルがリーリースされているのも気になります。機会があれば他のバッチのボトルも味わって、違いを感じてみたいと思います。ウィスク・イーの取扱のボトルは品薄のものが多く、バンクの10年ですら6,000円台で買えたものが、倍の値段を出しても手に入りにくくなっています。いつ飲める機会に恵まれるか分かりませんが、機会があれば是非飲んでみたいと思います。