着物生地(27) 韓国大島紬9マルキ

今日は私が、着物生地を集めるきっかけとなった生地について見ていきたいと思います。大島紬は、鹿児島や宮崎県、奄美大島などの特産品として有名ですが、日本から技術を持ち込んで、韓国でも作られた時期があります。

オークションで反物の端に「韓国大島」と記されたものも、たまに見受けられます。その当時、人件費が日本よりも安かったという理由で、韓国で作られただけで、技術的には国産品とくらべて大差はないのではないでしょうか。

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黒地に綺麗な空色の模様が織り込まれており、9マルキという細かな織り出しになっていて、もし国産で同様の反物を買ったら数十万円はしたのではないでしょうか?                          

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最初の頃にほどいた着物ですので、時間もかかりどのように洗ったら良いのかも分からず試行錯誤した記憶があります。今新ためて見てみると、やはり図柄と言い、黒と青のコントラストと言い、何時間見ていても飽きないものがあります。

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初めて作ったのは、携帯電話を入れる小物入れだったと思います。自分としては良く出来たと思ったのですが、生地の印象も大きかったのではないでしょうか。このような生地が他にもあるのなら手に入れたい。そんな気持ちで、生地を集め、恐らく数百種類の生地を集めてしまったのではないかと思います。

 

 

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