着物生地(201)井桁模様織り出し手織り紬

今日は、購入時期が不明の手織り紬を見て行きます。
 

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以前岐阜の着物屋さんから購入した琉球絣の紬に似た風合いです。とても素敵な風合いなのですが、この手の生地の特徴として、洗った後のシワの問題があります。蒸気を利かせてアイロンをかけてもシワが取れないのです。何回も使って洗濯を繰り返せばシワは取れるかもしれません。でも独特の光沢のある雰囲気はなくなってしまう可能性があります。なんとか現在の風合いを失わせずに、上手にアイロンがけをする方法はないのでしょうか?

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過去何回かプロのクリーニング店さんにも見ていただきましたが、シワは取れなかったです。着物専業の洗い屋さんは、この手の生地の処理をどのようにしているのでしょうか?気になるところです。

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独特の艶のある光沢は染の着物や八掛に使われる大島紬のような風合いです。厚みは大島紬よりあると思います。そこそこ厚みのある生地は総じてシワが取りづらく、アイロンがけが大変だったりします。

シワが取れれば独特の風合いを生かして、いろいろな物が作れると思います。個人使いの物でしたら、シワも気にならないのですが、人にお渡しするものについては現状では難しいかもしれません。この手の生地は、今後もっと勉強していかないとうまく対応できないと思っています。