着物生地(161)紋錦紗色紙に花模様着物生地

購入年月日:2014年6月8日
購入場所:ヤフオク シンエイ
購入価格:1円 送料別途(ヤマト運輸)
購入状態:着物、状態は優良
素材:絹

 

今日は、紋錦紗色紙に花模様が素敵な着物生地です。

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 久しぶりに1円で落札した着物です。タイトルは「もんきんしゃ」と読むそうです。地紋が入った豪華な縮緬という感じでとらえていましたが、この生地は縮緬ぽくありません。

 

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むしろ小紋のように感じます。一応プロの方が付けたタイトルですので、尊重したいと思います。また、結構生地には艶があり豪華そうに見えます。

 

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柔らかい生地で衿の部分には若干汚れがありましたが、着用可能との説明書きがありました。でも、結局は解いて生地にしてしまいました。少しもったいなかったかもしれません。

リサイクル着物は、手入れをしたり洗いに出したりすると、かなり時間も費用もかかります。匂いが気になったりシワが気になったり、買ったものを直ぐそのまま着るわけにはいかない気がするのです。また、着物として着続けるためには、引き続ききちんと管理していかないと、いざという時にカビやシミが目立ち着れないという事になりかねません。

 

生地として使う場合でも、洗濯して陰干ししたり、クリーニング屋さんに出したりと、それなりに工夫し試行錯誤をしているくらいですから。
 
でも、着物として着られなくなって、売りに出される着物が多くある中、どのくらいの着物に値段がきちんとついているのか、心配になる場合があります。

 

恐らく買値が10万円以上する着物でも、状態によっては値段が付かなかったり、引き取るだけというレベルの査定も圧倒的に多いのではないかと思います。
 
また、査定が付いたとしても、状態によっては、手入れをしないと再販売できない場合もありますので、買取業者がそれなりの修繕部門を要していない限り、リサイクル着物としてちゃんとした値段が付いて販売できるものは少ない気がします。

 

現状販売というレベルでは、よほど名の通った作家物でない限り、高くて数千円。場合によっては、それ以下の落札ケースもあると思います。
 
私のような生地狙いの者にとってはありがたいわけですが、着物を買い取る側にとっても、売る(処分する)者にとっても、もう少し中古市場が育っていかないと、ビジネスとしては成り立たないのかもしれません。オークションで1円落札、なんていうケースはなくならないかも知れません。

 

着物のオークションでは、最近、500円スタートとか、1000円スタートも結構出てきていますが、その値段でも入札されない着物も見受けられます。その場合、海外に輸出される例もあるようですが、気候風土によっては、日本以上に実用性が狭まる可能性もあり、日の目を見ないで消えていく着物も増えていくかもしれません。

 

なんとか、使える着物は捨てられないで、誰かの手にわたって欲しいものです。