購入年月日:2014年5月15日
購入場所:ヤフオクストア シンエイ
購入価格:11円(税込)送料別途
購入状態:着物、状態は優良
今日は、織柄のお召をご紹介いたします。お召ほど風合の種類が多い生地は他にないような気がします。織柄のお召ですが、風合いは、本塩沢紬のように感じました。
うまくアイロンがかからなかったようでシワが結構残っています。
拡大すると織柄の雰囲気が少しお判りいただけると思います。
ざらっとした感触は気になりますが、本塩沢紬よりは縮まない感じです。夏場に使うものなどは涼しく感じてよいかもしれません。シワも使っているうちに気にならなくなると思います。
この生地は、11円で落札したものです。色合いはザクロのような色合いですが、落ち着いた雰囲気で良い色だと思います。
ここで、久しぶりにお召しについて気になったので、愛用の「着物の織りと染がわかる辞典」(滝沢静江:日本実業出版社)を開いてみました。
似た本は、単身赴任先の豊田市の図書館で借りていました。同じ本だと思っていましたが、久しぶりに見て違う本だという事に気が付きました。近いうちにオークションかネットで買わなくては・・・
お召については、「西陣お召」として紹介されています。
『徳川家斉が好んだところから「お召」の名が付いた。縫取、細かい縞、紋などのお召は高級品として、戦前まで庶民の間で広く着られていた』とのことです。
今回シボのある縮緬風の生地ですが、お召自体は、本来「お召縮緬」が正式名称でとても高級な生地であったということです。
三上織物さんのホームページを見るとその辺の説明が分かりやすく丁寧に解説されています。いろいろな考えのもとで考案された生地であることが分かりやすく書かれています。
11円で落札したこのお召がどういう経歴の着物かはわかりませんが、生地自体は多少色あせて使い込まれてきたような形跡はあります。多くの部分は状態がよいので、まだまだ活躍できる機会はあると思います。いろいろな物を作って大切に活用していくつもりです。