ウィスキー(208)グレンフィディック12年現行ボトル

今日は、グレンフィディック12年の現行ボトルです。昨年末に知り合いの方から頂戴したものです。

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 さすがに現行ボトルだけあって、すぐコルク栓も抜けました。グラスに注ぐと、やや薄目の色合いです。グレンフィディックは総じて、薄めの色合いなので違和感はありません。

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内容量は、700㎖で、40%。輸入者はサントリースピリッツです。いろいろなレビューを見るとグレンフィディック12年については、特級時代や80年代以降の現行ボトルになるまでの評価が高く、相対的にか、現行ボトルの評価は低めになっている傾向があります。私自身、頂かなければ現行ボトルを買うことはなかったかもしれません。

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実際、飲んでみると、結論から言えば現行ボトルも結構飲めると思います。澄んだ微かな木の樽の香り、口に含んだときに感じるわずかな甘み。旧ボトルのグレンフィディックや白州のような青りっごぽい風味は感じられないものの、アルコールのトゲトゲしさはなく、加水しなくてもスムーズにいただけます。

飲み口はどこまでもライトで常にわずかな甘みを感じます。飲み終わるあたりから麦の爽やかな香りが広がり、フルーツを思わせる風味が少し残ります。人の評価をうのみにすることは危険だという事が分かりました。

確かにスペイサイドの他の蒸留所のモルトと較べると、物足りなく感じる方もいるかもしれません。でも、グレンフィディックのこの味わいは、飲み口の良さを追求したブレンデッドウィスキーに対して、シングルモルトでも、癖がなくおいしく味わえるモルトがあることを証明しているような気がします。

オークションでは現行ボトルは結構安い価格で出ている時が多いです。でも、しっかり味わっていただければ美味しさは感じることができると思います。少し加水して飲んでも、味わいは変わりません。そのグラスに少しだけ、バルヴェニー12年の旧ボトルを足してみました。

香りが立ち、味わいに奥行きが出てきた気がします。世界で一番売れているシングルモルト。実力は確かなようです。