今日は、本紹介シリーズの3回目です。
2014年のNHKのテレビ講座番組「趣味DO楽」で使われたテキストです。サブタイトルに「訪ねて・触れて・まとう」とあります。とても実感がこもったサブタイトルです。
講師は、吉岡幸雄でNHK出版から発行されています。
この本の良いところは、8回の各シリーズで日本の主な布を取材し、実際に触れ具体的に使う(作る)具体例などが掲載されているところです。また写真も大きく載っていて、私のように番組放送に気が付かなかった者でも、本を見るだけで番組を見ているような感覚になれることです。この本は、豊田市の駅前の図書館で借りてきたものですが、中古でもいいから手元に置いておきたい衝動に駆られます。布に関心のある方には是非ともご覧になっていただきたい本です。
主な構成は、第1回 さらりと透ける麻。第2回 心の色・ジャパンブルー 藍染。第3回 素朴でキュート 絞り染め。第4回 木綿が生み出すシンプルビューティー 縞・格子・絣。第5回 糸と針で暮らしを刻む 刺し子。第6回 華やかに風土を染める 更紗・友禅・紅型。第7回 しなやかに輝く 絹・ちりめん。第8回 娘・孫へ引き継ぎたい 紬。第9回 総集編です。個人的には、藍染と紬の回がとても印象に残っています。