ついに大切にしていた響の旧ボトルも空になる時が来ました。
開封後かなり時間が経過しましたが、それでもこれだけの美味しさを維持しているなんて、すごいと思います。
このボトルはオークションで現在4~5万円しますが、正直私が買った2万円が実力相応の相場だと思います。
それでもブレンデッドウィスキーで2万円を取れるウイスキーってそうそうないと思います。
人気が先行している事、飲みだすと加速度的に飲み口が良いので杯が進むなどの理由で、ファンの方にとっては、垂涎の的になっているようです。
保存状態にもよりますが、これだけ美味しければ、私の価値判断では、2万円は出す価値は十分にあると思います。
飲まれたい方は、是非ともバー飲みで出してくれるお店があれば試してみてください。
ショットの値段次第ですが、できれば2杯くらい飲んでたっぷり楽しむことをおススメいたします。
一杯目より二杯目がとっても美味しく感じる、とても手が込んだ美味しいウイスキーだと思います。
この記事を書きながら、このボトルを葬(おくる)ことになります。
今好きなアニメで葬送のフリーレンというアニメがありますが、この記事のタイトルはそのアニメにちなんで付けました。
そのうち、もう1つのアニメブログで紹介記事を書こうと思いますが、このアニメの本質は、生きている期間の時間軸の差から来る別れ(死)への向合い方を問うているように感じるのです。
これは、人間誰にでも長短の差はあれ、必ず起きることで、主人公のエルフのフリーレンは、長寿のエルフという何千年も生きる種族です。
かたや一緒にパーティーを組んだり、旅をしたりする人間はせいぜい70~80年足らずで寿命を迎えてしまいます。
すぐ死んでしまう人間のことをもっと知りたかった。死別してからもっと、もっとその人の事を知りたかったと彼女は思います。
悲しむにしても、その人の事を知らないで死別してしまったことを悲しんでいるのが、今までの魔王討伐的なアニメにはなかった斬新な切り口です。アニメの始まりが、魔王討伐後の世界になっているのですから。
このような作品が世に出ること自体が、日本人的な発想だからだと思います。今の日本は、下手をすれば発展途上国以上に天災などにより、人の死が身近になりすぎているような気がします。
死を考えさせられる、この心に沁みるアニメをこのボトルが空になることによって、彷彿とさせれられた気がします。
たぶんこのボトルも、息子に半分近く飲まれています。なくなる前にもともっとこのボトルを味わっておきたかった気がするのです。
空になったボトルを見つめながら、このように美味しい、心を豊かにしてくれるボトルも、あっという間になくなってしまう。残量を見ては、まだ存在していることの喜びを感じる。
無くなると、人の寿命の短さやこの世の儚さを覗いたみたいで、とっても寂しい思いがするのです。