以前もちらっとお話いたしましたが、12月19日に神楽坂で行われる酒育の会のセミナーに参加申し込みをいたしました。
そもそも、酒育の会とは何かというと、上記ホームページによると、
- 酒育の会は、お酒に接する機会がなかった方々に正しい情報・知識を伝え、お酒の良さや個性を体感していただき、より良いお酒ライフをサポートする団体
- 豊かな飲料文化を育んできた、バーライフなどのお酒の楽しみ方を発信をし、未成年の飲酒、一気飲み、アルコールハラスメント防止などの啓蒙活動を行い、酒類文化の健全な発展に貢献する
- 一般社団法人で、代表は谷嶋 元宏氏。設立は、2016年12月5日で、所在地は、新宿区神楽坂
同団体の主張として、
- 日本は、世界中のさまざまなお酒を自由に楽しむことができる数少ない国
- 希少でハイレベルなお酒を気軽に楽しめる数少ない国
- その要因として、お酒の造り手たちが世界に誇る酒類を供給してきたこと
- もう一つの要因として、売り手の先人たちが高い為替レートの時代から素晴らしい洋酒を輸入販売してきたこと
- バーなどで楽しむ日本独特の洋酒文化を培ってきこと
- 優れた酒類を愛飲してきた洋酒ファンが洋酒を楽しむ文化を醸成されてきたこと
- 日本の洋酒を楽しめる恵まれた状況をより知ってもらい、素晴らしい日本独自の洋酒文化を守りながら、さらに広める活動を行う
- 主にウイスキーやブランデー、ワイン、カクテルなどの洋酒についてフォーカスをあてて紹介する
- バーや集いの場などで、洋酒を楽しんでいただくことを推奨する活動を行う
- より良い酒ライフ、バータイムをより楽しむことを目指す活動に注力する
ということのようです。個人的には、大いに賛同できるところです。いろいろ調べてみて、あまり堅苦しくない団体ではないかという気がしてきました。
活動内容は、
~酒育~ということを中心に考えているようです。
具体的には、あまりお酒に接する機会がなかった方々(特に若者層や団塊世代)に正しい情報・知識を伝え、お酒の良さ・個性を体感していただくことです。
①各種セミナーの開催
② 海外蒸溜所・醸造所見学ツアーの企画・開催
③イベントの開催
③機関誌『Liqul(リカル)』の発刊
なお、代表の谷嶋 元宏さん以外のメンバーは、次の通り。
吉村 宗之さん (ウイスキーアドバイザー)
村野 和美さん (アートコンサルタント)
いしかわ あさこ さん (バーライター)
Jimmy 山内さん(ウイスキーアドバイザー)
古森 剛さん (株式会社CORESCO代表取締役、モルトアンバサダー)
鈴木 裕介さん (バーオーナー)
相談役として、嶋谷 幸雄さん(前・洋酒技術研究会会長、元サントリー工場長)が就任されています。
すごい方々が勢ぞろいですね。
今回のセミナーの内容は、「ボトラーズ・ウイスキーを紐解く」という内容です。
講師は、ザ・スコッチモルトウイスキー・ソサエティ日本支部長である橋本崇宏氏。
ボトラーズの基礎から変遷、現状までを分かりやすく解説していただくとのことです。
昨今、数多くのボトラーズが乱立している中、どのように交通整理して、楽しんでいけばよいのか、参考になるお話が聞けるのではないかと思います。
試飲する銘柄は、
- ゴードン&マクファイル(※1) ロングモーン1963-2003 40%
- キングスバリー(※2) ケルティック アイラ(ラフロイグ)1988-2003 59.9%
- SMWS(※3) CODE:5.72(オーヘントッシャン)1990・29年 57.1%
- SMWS CODE:38.32(キャパドニック)1994・26年 52.9%
- SMWS CODE:55.63(ブラックラ)2006年・14年 53.8%
リカルセミナー紹介記事より
※1 ゴードン&マクファイル
ゴードン&マクファイル(以下G&M)社は、1895年に創業した、インディペンデントボトラーの雄です。その長い歴史のほとんどを、シングルモルトスコッチウイスキーのリリースに費やしてきた、まさにパイオニアと言える存在です。
同社のその歴史の中で、やはり代表作と言えるのは、1968年にリリースされた「コニサーズチョイス」でしょう。それまでも、「シングルモルト」に重きをおいて、小売店舗で量り売りをしていましたが、このシリーズの誕生によって、日の目を見た蒸留所もありました。(⇩ジャパンインポートシステムHPより抜粋)
※2 キングスバリー
キングスバリー社は、スコットランド・アバディーンにて設立され、1989年よりシングルモルトのボトリングを開始し、ロンドンに事務所を構えた後も数々の伝説的なウイスキーをリリースしてきた、インディペンデント・ボトラー(独立瓶詰業者)です。
創設当初は、モルトウイスキーという言葉すら一般的ではない時代で、現在ではボトラーの代表格ともいえる老舗のゴードン&マクファイル社やケイデンヘッド社が、ようやくその頭角を現し始めた頃でした。
キングスバリー社も、当時よりシングルモルトの魅力や可能性を見出し、ウイスキーの個性を遺憾なく発揮するべく、樽の選定やシングルカスクという概念、流行していたチルフィルタレーションを使用しない姿勢など、強いこだわりを頑なに守ったリリースを続けてきました。その結果、数々の伝説となるボトルやシングルモルトを世に送り出し、ボトラーとしての確固たる地位を確立するに至りました。(ジャパンインポートシステムHPより抜粋)
※3 SMWS
ザ・スコッチ・モルト・ウイスキー・ソサエティ(SMWS)とは、モルトウイスキー愛好家が、モルトの素晴らしさを分かち合う為にスコットランドの首都エディンバラで結成した会員組織で、世界中に三万人を超える会員がいます。
SMWSは、モルトの美味しさを追求し、樽に入っていた状態のままのウイスキーを味わう為に、加水や冷却濾過することなく、蒸溜所から樽を仕入れた状態のまま瓶詰めし、会員に頒布しています。(⇩サントリーホームページより抜粋)
今回の、試飲するウィスキーは、また別途勉強するとして、ボトラーズや関連するウイスキーの組織はいろいろある事が分かります。
足を踏み入れると、奥が深いウイスキーの世界にさらにはまってしまいそうです。