先日、バランタイン30年の旧ボトルを取り上げましたが、キャップの匂いなのか、甘いプラスチック臭が邪魔をして、味がよくわかりませんでした。
甘いプラスチック臭は、シーバスリーガルの60~70年代のものによく見られるのですが、バランタインの古いボトルにも時折みられる現象です。
今回は、金属製のボールに入れて一晩外気にさらして、キャップとビンは煮沸した水で洗って乾かしました。瓶やキャップは、気休めにしからならないかもしれませんが、外気にさらしたお酒はプラスチック臭はかなり和らぎました。
反面、悲しいことに古酒独特のえぐみが目立つようになり、バランタイン30年の厚みのある風味は影をひそめてしまいました。
飲めないわけではありませんので、うすーい水割りにして飲んでいますが、せっかくのバランタイン30年の力量は発揮されない状態が続いています。
1年前に別の30年のボトルを開けたときは、えぐみだけだったので、キャップを他の瓶のコルクで代用していたら、自然にえぐみも消え、深みのある味わいが復活したのですが、プラスチック臭の後のえぐみについては初めての経験です。
なんだかんだ言って半分は飲んでしまいましたので、しばらくは放置して今後の経過を見守りたいと思います。