着物生地(11)縞織り出し手織り真綿紬

久しぶりに着物の生地について見ていきます。この生地も元は着物で単衣の着物をほどいたものです。

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真綿紬ですので、ふんわりとした肌触りで、思わず頬ずりしたくなってしまいます。この生地では、1つだけブックカーバーを作っています。

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紬の生地は、機械織のものや、仕立て直し等で糊がきつかったりするものは、洗濯した後シワがアイロンがけではきれいに取れなかったります。でも手織りの真綿紬の場合は、大抵はこのようにきれいにアイロンがかかり、小物を作っても綺麗に仕上がります。
         

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着物には、仕立て方によって裏地を付ける袷の着物と、裏地をほとんど付けない単衣の着物の2パターンがあります。生地として再利用する場合は、ほどくわけですが、袷と単衣でどちらがほどくのが大変かというと、意外にも単衣の着物の方が遥かに手間がかかるのです。

この辺は機会があれば、写真で例示しながら説明いたしますが、要は着物の端の部分が簡単にはほどけないのです。端の部分を割り切ってハサミで切り落としてしまえば済むことですが、衿などの部分が生地幅が足りなくなり、再利用しづらくなるというデメリットも出てきてしまうのです。

いずれにしても、ほどいてビニール袋等に入れてきれいに保存しておくと作業をするときにすぐに取り出せて効率も良くなりますので、おススメだと思います。

 

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