ウィスキー(319)イチローズモルト10年&11年

 今日は豊田市のバー 、ロンケーナさんで今大人気のイチローズモルトの10年と11年を飲むことが出来ましたので、ご報告いたします。
 最初は、2020年にボトリングされた10年ものです。タイトルも「THE FIRST TEN」。蒸留所が設立されて10年以上が立ち、正規な年代表記物としては初めてのボトルではないかと思います。

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限定5000本とラベルに書かれているように、マスター曰く入手が大変だっそうです。最近飲んだ「厚岸」のボトルの様に、規模の小さな蒸留所でもクオリティの高いウィスキーがどんどんデビューして来ます。そのようなウィスキーはせいぜい数年に満たない期間で出荷されるのですが、今回の「THE FIRST TEN」は、10年の歳月を経て満を持して市場に投入されたと思います。                                           

まあ、あまり詳しくもないのに蘊蓄を垂れても仕方がないので、早速感想をお伝えします。       

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度数は、50.5%で容量は700㎖。香り高く吸い寄せられるような甘い風味を感じます。山崎の白檀のような香りを深くしたような複雑な味わいです。こってり感もあり、香りと味のパワーが強烈に迫ってきます。10年でここまで熟成した味わいが出せるというのは、樽の容量が小さいか保管に工夫を凝らしているからではないかと思います。コントロールを誤ると熟成しすぎ、になってしまうリスクがあるのではないかと思います。

スコッチのスペイサイドのウィスキーでも必ずしも長期保管したウィスキーが美味しいとは限らないように、10年という年数で「まさに丁度良い感じ」に仕上がっているのではないでしょか?

台湾のカヴァランウィスキーの「ソリスト」を初めて飲んだ時のような衝撃を感じました。「ソリスト」よりはこってり感は抑えられて、さらに複雑な余韻が感じられる気がします。個人的には好きな味わいです。

 

次が、11年ものです。プライベートブランドということで、マスターからは紹介されましたが、気になったので奮発して飲んでみました。

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写真ではよく読み取れませんが、78/154と、さらに10年ものよりレアなボトルだと思います。こちらのボトルの風味は、10年ものに近い味わいですが、木樽のタンニンの影響なのか、より一層深く濃い味わいに仕上がっています。                                                                

容量は、700㎖と変わらないのですが、度数がなんと62.7%!カスクストレングスだと思います。飲み口は、10年とあまり変わりません。スムーズに喉を通って行きます。複雑な味わいは、黒飴や干し葡萄のようなこってり感があります。重層的な味わいのなかに多少のえぐみも感じ、個人的には10年の方がスッキリ飲める分好きかもしれません。

このような人気ボトルを続けて2本も飲むことが出来て、とても満足な一日でした。マスターに感謝したいと思います。

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