最近は、保管場所の関係でキンドル本(電子書籍)も増えて来ましたが、そうは言っても手元に本があって、それを片手にベッドに横に寝ながらの読書は、最高の贅沢のような気がします。
読みたい本が何冊か、枕の傍らに置いてあるだけでもワクワクして来ますね。
でも、更にワクワク感を増す事が私にはあります。
それは、自分の好きな着物生地でブックカバーを作って、本に付けて愉しむのです。
何が良いって、手織り真綿紬のブックカバーは、手触りが最高に良いのですよ。
勿論、このブログの進行を手伝ってくれている、ウリボウ達の手触りも、ベロア調で、最高にいいのですが、あんまり触りすぎるとハゲてきちゃいますので、触るならブックカバーですね。
さて、ブックカバーで一番大切なポイントは、生地の厚みです。
程よい厚みがないと、本を手にしたときの感覚がイマイチぱっとしないのです。
やはり、適度な厚みが本をつかんだ時の心地良さにつながるのだと思います。
後は感触もとても大事です。真綿紬とは、紬の着物などに主に使われるのですが・・・
小紋や訪問着のような綺麗に製錬した絹糸で織ったのではなく、繭の感覚を残したまま糸にして、生地を織ったものなのです。
ふわっとして、柔らかくとても優しい肌触りなのです。上の写真は、結城紬ですが、重要無形文化財クラスの高級な生地にります。
シミや破れなどがあったものをオークションで買って、材料として使っています。
特に感触がなめらかで柔らかく、ブックカバーにしたときの感覚はとても素晴らしいものがあります。
⇧の結城紬も菊の花模様が好きで、好んで使っている生地です。結城紬ではかなり人気の織りの1つだと思います。
ハギレで入手し、すぐ使い切ってしまった後、結構探しましたが、見つけるのに苦労した分、ブックカバーにして使って見ると愛着が湧いてなんとも嬉しい限りです。
この他にも、厚みがあればある程、ブックカバーにしたときの感触は良いなと思っています。
自分で使うカバーですから、衽や衿の部分を縫い合わせて使っています。
そのうち、縫い合わせないで使っても良いかなと思いますが、貧乏性なためか、広めの生地は出来る限り取って置きたい気持ちになってしまいます。
新刊のコミックなどは、できれば素敵な真綿紬のブックカバーを作って、大切に保護しながら、読んでいきたいと思います。
文庫本などは少し小さすぎるので、ブックカバーはコミックサイズが一番作りやすい気がしています。
上の写真の新刊のブックカバーも、近いうちに真綿紬で作ってみたいと思います。それでは今晩は、この辺で失礼いたします。